山名文夫がアツイ!?

今朝は、少し寝坊する。仕事場に詰めるコトになった旬公と、最近ちかくにできたおにぎり屋でおにぎり(うなぎ、ちりめん山椒、たらこ。いずれも100円は安い)を買って、タクシーに乗る。仕事場に着いて、昨夜まとめた対談のゲラを見つつ、討論のまとめを。長いものだけど、構成を決めるのは早かった。あとは、言葉遣いを整理していけばまとまりそう。


トランスアート(http://www.transart.co.jp/)から出たggg Books別冊『山名文夫 AYAO YAMANA?1897-1980』(2300円+税)をいただく。大日本印刷の出版部門で、「本とコンピュータ」の発売元でもあるのだが、のんびりしているというか、あまり宣伝しない社風なので、ここの出版物で知られてない本は多い。この『山名文夫』は、もはや近代デザイン史の第一人者となった川畑直道氏の編集・解説によるもので、山名自身の文章や談話を年代順に並べ、各時期のイラストレーションや装幀の図版(140点、カラー多数)を掲載している。デザインについては、たとえば、ぼくも持ってる(ハズの)『カフェ・バー・喫茶店広告図案集』(誠文堂)から、あとがきや図版を掲載し、あわせて別の雑誌に載った「カフェ、バーの外貌装飾」という文章を収録している。とても丁寧な仕事だ(協力者には、『モダニズム出版社の光芒? プラトン社の一九二〇年代』淡交社、の共著者である西村美香氏の名前も)。タッチの差で「書評のメルマガ」に書けなかったので、ココで紹介しておく。


また、本書刊行にあわせて、12月1日(水)〜22日(水)に、「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」(http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/)にて、「もうひとりの山名文夫 1920-70年代」という展覧会をやるそうだ。また、銀座の「ハウス オブ シセイドウ」(http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/)では、12月26日(日)まで、「山名文夫の世界 曲線のモダンガール」展が開催中。なんか、銀座は山名だらけだな。なお、bk1で検索してみたら、今月はピエ・ブックスからも『山名文夫グラフィックデザイン』(3600円+税)が出るらしい。山名ブーム、なのでしょうか?


今日の入稿分をチェックしてから、早めに上がる。旬公と市ヶ谷のとんかつ屋でとんかつ定食を食べ、また仕事場に戻る旬公と別れて、地下鉄へ。坪内祐三福田和也『暴論・これでいいのだ!』(扶桑社)がそろそろ出てるハズと、池袋の〈リブロ〉に買いに行こうとするが、着いた頃には9時近くなっているコトに気づき、市ヶ谷駅前の〈文教堂書店〉で探すことに。しかし、文芸書コーナーにもノンフィクションコーナーにも出版関係コーナーにも見つからない。もしやと思い、芸能・タレント本コーナーに行くと平積みしてあった。『SPA!』連載だし、時事・芸能ネタも多いのだから、この置き場所は正しいのかも。電車で読もうと思い、レジで金払うときに、「単行本だけカバーしてください」と云ったら、店員が「これですか?」ともう一冊の新書を指差したので脱力。新書だったら新書って最初から云いますよ。このヒト、正社員みたいだったけど……。


ウチに帰ったら、この数日間見ないことにしていた部屋の惨状に気がついた。で、生ゴミを袋に入れたり、皿を洗ったり、新聞・雑誌を縛ったり(ひと月溜めてたので、10束近くになった)。少しは人間らしさが戻ってきたかな?

【アンケート回答ご紹介】
セドローくんより

すみません、どの日の日記がというのではないのですが、「『タモリ倶楽部』を見て」とだいたいかかさず書かれているのが結構好きです。飛ばしてもいい気がするけどもだいたい書いてますよね。他の媒体でもタモリについてなんか書いていたのを見た気がします。結構思い入れあるのでしょうか。ろくでもない回答ですみません。

いや、別にタモリが大好き、というわけじゃないんですが、日記を書く直前の時間に見ることが多いので、印象に残りやすいのかも。

セドローくんの日記はこちら。今度、花田紀凱編集の新雑誌『WiLL』で連載開始とか。もしよかったら「セドローくんの」ってタイトルに使ってもオッケーですよ!(押し付けがましい)
http://www.w-furuhon.net/wswblog/cat_60miseban.html