夏葉社でトーク

ああ、しばらく空いてしまいましたね。なんだかバタバタしています。仕事が重なるときは重なるのですが、不思議なことに、2つ重なると3つ、4つまで増えがちなのですね。どういうわけだか。なので、朝とか夜とかに日記を書いて一日の節目にするという気分じゃなかったです。というか、いまも。

稲葉佳子・青池憲司『台湾人の歌舞伎町 新宿、もうひとつの戦後史』(紀伊國屋書店)届く。終戦後に形成された歌舞伎町に集まった台湾人たちが、名曲喫茶スカラ座〉や〈風林会館〉をつくるなど勢力を広げていった過程をたどる。地図や写真が豊富で、こんな本読みたかった!という一冊になった。

と一昨日、ツイッターに書いたら、200人以上から反応があった。それも、ふだん私のツイッターを見ていないような人たちばかり。「台湾」「歌舞伎町」というキーワードから飛んできたのだろう。こういうテーマの本が求められていたということなのかも。この本、いろんな方面で評価される気がします。

朝8時起き。釜玉うどん。昨日の台風が過ぎて、暑い日差しが戻ってきた。西日暮里駅まで歩くだけでも汗がすごい。千代田線で北千住。東武線のホームが判りにくくていつも迷う。押上駅に行くつもりが、途中乗り換えるのを忘れて、とうきょうスカイツリー駅で降りる。連休の最後とあって、人出が多い。そこから十数分歩いて、カフェ〈IKKA〉の2階の〈甘夏書店〉へ。急に雑誌で取材することが決まり、開店前に開けてもらう。

甘夏さんから「同じ道沿いに新しい古本屋ができましたよ」と教えてもらう。〈書肆スーベニア〉という名前だそうだ。行ってみたいけど、まだ開店時間前で、もう移動しないと間に合わない。次に来ることにして、押上駅まで戻る。半蔵門線で九段下、東西線と中央線で吉祥寺。〈吉野家〉で牛丼食べてから、夏葉社へ。

2時から岡崎武志さんとのトーク「読んで、書いて、食べていく」。事務所なので15人ほどでほぼ一杯になる。お互いのライターになるきっかけや、単行本のこと、編集者との付き合いなどを話す。かなり赤裸々な話にもなったが、本当はもう1段階リアルな話をしたいと思っていた。でも、時間が限られていたし、聞いている人が引くだろうなと思って、話さなかった。それに本当に悩んでいる最中にあることを整理して話すのはやはり難しい。また機会があれば、今度は別の角度から話したい。

終わって、岡崎さん、原書房Hさん、Iさん、Mさんと、駅前の〈戎ビアホール〉で打ち上げ。地下に降りると、店内はすごく広く、客層も落ち着いていて、いい店だった。ただ、西荻窪の〈戎〉がやっている店だという感じはないな。1時間ほどで解散し、駒込から帰る。