目玉がとろける

昨夜もムシムシしてたなあ。4時ごろに寝たのだが、蚊にさされたらしく、かゆくて7時には眼が覚めてしまう。洗濯したり、フロに入ったりして、時間をつぶす。10時過ぎに牛イチロー先生から「到着しました」と電話。道灌山通りで車に乗り込む。今日は、こないだの本の引取りなのだが、イチローくんの好意で、まず仕事場に置いてある荷物をこの車で持ってくるコトになっている。


市ヶ谷の仕事場に着いて、入口に積んであった段ボール箱10個と、カラーボックスなどを積み込む。コレで仕事場には私物がホトンドなくなった。西日暮里に戻り、この荷物を上にあげる。ベランダの倉庫に入れる箱と、部屋に持ち込む箱を分ける。その合間に、イチローくんは売る本を運び出す。持ち込む荷物と持ち出す本、両方ともかなりの量だったと思うが、30分ほどでカタがつく。ダンボール箱を持ち上げたり下ろしたりで、腰が痛くなってきた。近くの焼肉屋で昼飯を食べ、立石に戻るイチローくんと別れる。ありがとう、牛センセ。


この5日間、目の前にずっとあった本の山が消え、ホッとする。もし見てしまうと、「売るのはやめよう」などと思うんじゃないかと、なるべく眼をそちらに向けないように生活していたので。イチローくんとセドローくんは、「引き取りに行ったら、本が抜かれててヒモがゆるんでるんじゃないの」と云いあっていたそうだが、意志の力で耐えました。空いたスペースに足を投げ出し、ゴロゴロする。一休みしたあと、日暮里図書館に延滞していた本を返しに行く。


4時過ぎに、旬公から「いま、成田の到着ロビーに出た」と電話がある。心配しはじめると妄想が止まらないヘキがあるので、旬公が飛行機に乗ってる間はいつも不安なのだ。今回はアメリカ国内も含め6回も乗るというので、飛行機が着陸に失敗したり空中爆発する映画を思い浮かべてタイヘンだったのだ。6時近く、旬公が大荷物で帰ってくる。飛行機の中で睡眠薬を飲んだとかで、ふらふらしてるし少しラリっていた。スグにヨコになって眠りはじめたので、つられてぼくも眠る。気がつけば9時半。アメリカの料理は何から何までマズかったというので、〈千尋〉でうまい晩飯を。


12時前には旬公は寝てしまう。ぼくも《タモリ倶楽部》を観たあと、眠る。暑くて、途中何度か眼を覚ましたが、起きたのは朝11時だった。久しぶりによく眠って、目玉がとろけた。