打ち合わせと二週間ぶりの新刊書店

11時に目覚め、洗濯などしていると、12時になる。旬公は睡眠薬と時差で爆睡中。今日の打ち合わせで、古本屋さんが書いた本を数十冊使うコトになっている。この数日、本の整理をしながら、見つけたら脇にどけてきたが、3冊だけ見つからなかった。すでに売ったのか、実家に送ったのか。3冊だけというのは、ぼくにしては上出来だと云えよう。整理期間の効用か。


そのうちの一冊である、中山信如『古本屋「シネブック」漫歩』(ワイズ出版)を求めて、先週も行った〈稲垣書店〉へ。ご本人の本だから当然だとはいえ、ちゃんとあった。サイン本、割引で購入。もう一冊、『にっぽんの喜劇えいがPART2 森崎東篇』(映画書房)2500円。先日買った『前田陽一篇』と同じシリーズだ。山根貞男によるロングインタビューや、関係者のエッセイなど。表紙イラストはご本人の手になるもの。


ウチに戻り、持っていく本を選び、3時に西日暮里駅へ。『G』のSさんと会う。〈花歩〉に行ったら閉まっていたので、〈ルノアール〉へ。持ってきた本を見せながら、どういう風に取り上げるかを相談。原稿を書く前に、ビジュアルの材料まで細かく決めていかなければならないので、タイヘン。たっぷり2時間話して疲れ、いったんウチに戻る。スグに出て、〈千駄木倶楽部〉へ。日経流通新聞のAさんに、「不忍ブックストリート」の取材を受ける。一箱古本市開催から2カ月近く経っているのに、まだ取材してくれる新聞があるのは、ありがたい。


取材を終わり、〈往来堂書店〉へ。6月12日の銀座以来、秋葉原駅ホームの書店に寄ったのを除けば、ほぼ二週間というもの、新刊書店に足を踏み入れなかった。気になる新刊はあったのだが、寄ればかならず何冊か買ってしまうだろうから、とにかく書店の周囲に近寄らないようにしたのだった(だから、神保町もしばらく歩いてない)。で、久しぶりに書店に入ったのだが、見る本、見る本が新鮮でイイねえ。笙野頼子『徹底抗戦!文士の森 実録純文学闘争十四年史』(河出書房新社)、柳原良平『良平のわが人生』(DANVO)、『フリースタイル』創刊号、『WiLL』8月号を買う。あと数冊、買いたい本はあったが、グッとガマン。〈NOMAD〉に入り、『フリースタイル』創刊号を眺める。表紙デザインは平野甲賀さん、イラストは松本大洋。中は、対談あり、エッセイあり、コラムあり、マンガありで、コレまでの5年間、単行本を出すことで培ってきた、「フリースタイルらしさ」とでも云うべきものが、雑誌に反映されていると思う。


NOMAD〉の山田夫妻に、『チェコマッチラベル』の校正を見せる。二人とも、とても気に入ってくれた。このマッチラベルの現物を展示する展覧会が、大阪の〈calo bookshop and cafe〉で、8月16日(火)〜9月3日(土)に開催されるコトが、つい数日前に決まったのだが、東京ではこの〈NOMAD〉で開催することになった(時期は未定)。大阪、東京とも、マッチラベルを見せるのにふさわしいスペースが決まって、ウレシイ。あとから旬公が来たので、これも10日ぶりぐらいの〈古書ほうろう〉に寄る。ココでも変化が目に付いた。マンガコーナーを絞り、文庫の並べ方もかなり変えていた。