曙光がみえた

夜中、「本のメルマガ」の原稿をまとめる。最近はこの日記に新刊書店のコトも書いているので、そこから転載すればいいのだけど、なんかそれだけじゃつまらないので、書き直することが多い。そもそも、日記に本屋のコト書かなければいいんだけど、どうもガマンできずにその日のうちに書いてしまう。なので、近頃は「本のメルマガ」「書評のメルマガ」、そして「まぼろしチャンネル」の「帝都逍遙蕩尽日録」とも、ネタがかぶりがち。これがどうも気になる。ま、読者はあんまり気にしてないだろうけどね。


今日も午前中はウチで進まない仕事を前に、膠着状態。こうしててもキリがないので、仕事場へ。打ち合わせして、夕方からパソコンに向うが、あら不思議、出だしの部分がなんとかまとまったら、するすると進んでいくぞ。7000字の対談まとめが5時間ほどで終ってしまった。この3日間はなんだったのか。しかしようやく曙光がみえた。この調子で大物の討論に取り組もう。


少し気分が上向きになって、西日暮里まで帰る。11時過ぎてるので、駅前で夕飯が食べれるのは、いつも名前が覚えられない中華料理屋ぐらい。とくにうまくもまずくもないが、遅くまでやってるのとメニューが多いので、重宝している。今日はビールとギョーザ、チャーシューメン。前の席のオヤジ二人の会話が、「所詮、◎◎はよお、若造だから」とか、「俺に言わせれば★★なんかなあ」とか、「だから△△さん、アイツに言わなきゃダメだって!」とかの、固有名詞さえ変えればどんなシチュエーションでも通用しそうな怪気炎じつはグチ話。以前はこういうハナシを、電車や飲み屋で耳にするのがほとほとキライだったが、最近はむしろ積極的に聞いて、その会話のパターンを覚えようとしている。いつか自分でもあんな立派なオヤジになりたいと思って……(ウソです)。


帰りにコンビニで、『pen』の新しい号を買う。特集は「美しいブックデザイン」。この雑誌に限らず、ビジュアル中心の雑誌のブックデザイン特集は、いつも何か喰いたりない。この特集も、そりゃキレイな図版は多いし、はじめて知るデザイナーの装丁本を見せてくれるのだが……。「なんでかなあ?」と旬公に訊いたら、「この『ブックデザイン』というのを、家具に置き換えてみたら? いまどき漠然と『美しい家具』特集なんて云っても成立しないでしょ」と。なるほど。どの雑誌のブックデザイン特集も、「総論」に終っているから、物足りないのだ。総論は一年に一回ぐらいでイイから、もっと各論が欲しい。これからは、きちんと商売になる「各論」が求められるのかも。


書評のメルマガ」の原稿が集まったので、編集しつつ、自分の「ホンのメド」を書く。えらい時間が掛かったけど、日記では書かなかったネタもいくつか入れられたので、自分としては満足。3時に発行する。さて、寝るか。


【アンケート回答ご紹介】
岡崎武志さんより

毎日読んでます。古本買いのこと、映画、美術展のこと、人と会うこと、飲むこと、刺激を受けます。編集者はこうでなくちゃ。ぼくは、基本的に仕事以外で人と会うことはおっくうなので、ナンダロウサンの親和力には感心します。それに、原稿で苦しんでいるお姿を垣間見れるのがなによりうれしい。うっししし、と読んでます。これからも日誌、つづけてください。

ありがとうございます。ぼくもじつは、岡崎さんが日記でちょっと怒ったり、イラついたりしてるとき、ちょっとホッとしてます(笑)。同病相哀れむ、でしょうか。岡崎日記(http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/frame.okadiary04.11.htm)、林日記(http://www.geocities.jp/sumus_co/daily-sumus11.html)と一緒に読んでます、という方はかなり多いようです。


【今日の郵便物】
★古書目録 山猫屋&書肆ひぐらし