暗闇の中での地震

あけましておめでとうございます。昨年はほとんどツイッターが中心になっていて、ブログには告知以外書くことが少なかったです。ただ、ツイッターに慣れてみると、毎分ごとに他の人のつぶやきが飛び込んでくるしくみというのがどうにもせわしなく、自分の書き込みもそれに流されてしまったような気がします。ぼくにはどうも、文章の長さも記事の頻度もコントロールできるブログの方が合っているみたいです。そこで、今年はなるべく毎日(は無理でも、2、3日に一度)はブログを更新するようにして、ツイッターは見るのも書くのもほどほどにするつもりです(スマートフォン買ったら、どうなるか判りませんけど)。よろしくお付き合いください。


昨夜4時頃まで本を読んでいたので、朝は10時起き。いい天気の元日だ。昼前に出て、日暮里まで歩く。夕焼けだんだん上の〈深セン〉が今日の昼は営業してるというので、行ってみる。煮豚丼(1000円)を頼んでみたら、丼の上に山盛りの煮豚が乗っていて、掘っても掘ってもご飯が出てこない。ウマいけど、あまりに濃密なので食べるのに時間がかかる。食べ終わるとぐったり、食欲は旺盛でも、体力がついていかなくなってるなあ。この店ではなるべくあっさりしたメニューにすることにしよう。店を出ると〈古書信天翁〉の2人が路上に本を並べていた。


間に合うかなと気にしながら、日暮里駅から山手線へ。渋谷で降りて、南口の〈シアターN〉へ。再映中のエミール・クストリッツァ監督《アンダーグラウンド》(1995、仏・独・ハンガリー)を観る。なかなか観る機会のなかった作品。ナチス・ドイツ占領下から1990年代の内戦までユーゴスラヴィアの歴史を背景に、地下で暮らす人々の奇妙な生態を描いたもの。映像と音楽の力に圧倒されて、ストーリーを飲みこむのに時間がかかった。ユーゴの歴史を知らないからでもあるが。ラスト20分はメッセージ食がつよすぎるとはいえ、素晴らしかった。しかし170分は長い。上映中にやや強い地震があり、暗闇の中だと怖い。ちょうど空襲のシーンだったので臨場感ありすぎだった。


しかし、この映画館、スクリーンの位置があんまりよくない。前の座席どころか、2つ前の座席に座った人の頭がスクリーンの下部にかかってしまうのだ。これで、下部に字幕の出る映画は見づらい。ここ、前は〈ユーロスペース〉だったが、あの時からこんなんだったっけ?


帰ってから、昨日から読んでいたドン・ウィンズロウ『犬の力』上・下(角川文庫)を最後まで。全編血なまぐさくて、救いがない。そのあと、積ん読のままだった堀井憲一郎『いますぐ書け、の文章法』(ちくま新書)。いくつかのポイントには、とても説得力があった。実践できるかどうかは別だが……。