「絶対に」なんて云えないけれど

震災後、はじめてこのブログを更新します。ツイッター(@kawasusu)ではちょこちょこつぶやいていましたが、ブログしか見てない方にはすみません。なんとか、いつも通りに生きています。地震では、本棚は倒れなかったものの、棚から本が飛び出て、床に積んであった本と融合して、何重にも積み重なりました。奥の部屋は当分入れません。でも、その程度の被害でした。


近況はそのぐらいにして、今週末から来週にかけてのイベントを紹介します。不忍ブックストリート周辺でのイベントとブックイベントが中心です。すでに予定されていたイベントがいくつも中止になっています。中止を決めるのも、開催に踏み切るのも、イベント主催者がギリギリまで悩み、協議した結果です。その判断を支持したいと思います。だからなおさら、開催するイベントには少しでも多くの人に足を運んでほしいのです。


なお、イベントの詳細はリンク先をご覧ください。何らかの事情で急に中止あるいは変更が生じることもあるはずです。その場合もリンク先で確かめてください。日付順に掲載します。

【東京】
★あおよこ一箱古本市
3月19日(土)11時〜16時 青物横丁
(1)アイトー・ショップ&ショールーム 店頭スペース
東京都品川区南品川2-7-8
(2)スパゲッティハウス オリーブすぐ隣りの中庭スペース
品川区南品川2-7-12 平野屋ビル2F(スーパー平野屋さんが1F)
http://aoyoko-hitohako.blogspot.com/


★春のペンギン堂まつり……とは名ばかりのガレージセール
3月19日(土)11時頃〜薄暗くなるor寒くなるまで
JR大塚駅北口、ペンギン堂雑貨店店頭(豊島区北大塚2-26-2、03-3917-8427)
ペンギン写真でおなじみ高野ひろしさんのお店です
http://shiosenbe.hp2.jp/blog/


★MOUNT ZINE
様々なジャンルのZINEとアーティストと観客が集う
3月19日(土)、20日(日) 時間はご確認ください SUNDAY ISSUE(渋谷)
http://www.sunday-issue.com


雑司が谷軒下募金
3月19日(土)〜21日(月・祝) 
寄付対象商品
往来座:期間中、店前均一商品売り上げの半額。
旅猫雑貨店:店頭、「ミニわらじ」(小・300 円、大・500円)と、同じく店頭の古本。
ひぐらし文庫:店頭商品均一と値下げ商品。
JUNGLEBOOKS(ジャングルブックス):店頭、募金専用箱商品。
http://higurasibooks.blog.so-net.ne.jp/


西荻ブックマーク「『古本屋ツアー・イン・ジャパン』がやって来る!」
小山力也(「古本屋ツアー・イン・ジャパン」管理人)
岡崎武志(書評家、古本ライター )
3月19日(土) 17時開演 ビリヤード山崎2階(西荻窪
http://nishiogi-bookmark.org/


★「生音でやります!」近藤十四郎、尾形慶次郎、鈴木等、千駄木最強トリオ ライブ
ペチコートレーン(千駄木
3月19日(土)20時〜/1drink付 \2,000
店の場所はこちら↓
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13018385/


★旧安田邸の音楽会 
旧安田邸(千駄木
3月20日(日) 17時開演 ランテルナムジカ(トウヤマタケオ+nakaban)
3月21日(月) 17時開演 渋谷毅 ゲスト・小川美潮
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20110314


★『関口良雄さんを憶う』復刊記念 西海孝×関口直人 ライブ
3月23日(水) 19時半開演(19時開場) 古書ほうろう(千駄木
http://www.yanesen.net/horo/info/detail.php?id=76


★あいおい古本まつり
3月26日(土)、27日(日)11時〜
相生の里(中央区佃)
企画によっては中止や時間変更もあります。随時ブログで情報流します
http://aioibooklabo.blog.shinobi.jp/


★続・同行二人 A POETRY READING SHOWCASE 2
3月26日(土) 17時開演 古書信天翁(日暮里)
出演:カワグチタケシ 村田活彦+松浦年洋(g)、中村ルイーザ真美(per)
http://booksalba.exblog.jp/15001377/


【全国】
★ブックマークナゴヤ
3月19日(土)〜4月10日(日)
一箱古本市in円頓寺商店街 3月19日(土)
一箱古本市in覚王山商店街 3月20日(日)
http://www.bookmark-ngy.com/


天満橋 タツタビル古書ノ市
3月19日(土)、20日(日) 21日(日) 11時〜18時
天満橋 タツタビル3階(大阪市北区天満3−4−5 駒鳥文庫上)
http://koshonoichi.blogspot.com/


一箱古本市
3月20日(日)12:00-17:00 ココラボラトリー(秋田)
出店者募集中
参加費500円/募集数12名(必ず当日立ち会える方)
受付:まど枠i nfo@madowaku-books.com(先着順)
搬入は当日11:00〜と前日11:00-18:00可能です。
http://madowaku-books.blogspot.com/


★ちむドン×2!フェスタ in むら咲むら
3月20日(日) 沖縄・読谷村
出張古本市 by 言事堂
http://chimudonfesta.ti-da.net/


※ほかにイベント情報あればお寄せください。東京以外も歓迎です。随時紹介します。


こうして見ると、この自粛ムードのなか、意外に多いんだなと思う。5、6年ほど前、プロの古本屋による古書市や新刊書店でのフェア・サイン会を除けば、本に関するイベントはかなり少なかった。月に1つか2つある程度だったと思う。それが、この数年でどんどん増えて、同じ日に2つも3つも重なるような状態になった。その意味では、時計の針がわずか5年巻き戻っただけだと思えばいい(用紙や印刷、流通など出版業界への甚大な打撃は、別の問題として)。というか、そう思って、新たに始めていきたい。


これまでいくつものイベントをやってきたが、そのたびに「絶対やります!」などと気軽に云ってきた。その「絶対」がいかに軽い言葉だったかと、いまになって思う。なんとか実現できたのは、たまたまうまく行ったからであり、関係者やお客さんの助力によるものだったのだということを、今回実感した。いまはもう「絶対」と云えるための前提が、どんどん変化し、崩れている状況だ。今日決めたことが明日実行できるかさえも判らない。イベント主催者がやると決めても、周囲がそれを許さないことも出てくるだろう(区立の施設では、夜間は閉鎖するところも出てきており、代わりの場所が見つからなけれれば自動的に中止に追い込まれる)。


だから、「絶対に」なんて約束はできるはずもないのだけど、今日やろうと決めたことを明日実現するための努力はしていこうと思う。