松江で見つけた新しい店

kawasusu2007-08-08



昨夜は書庫にあった、加藤一雄『無名の南画家』(三彩社)を読む。『sumus』で山本善行さんが絶賛している。南画家としてまったく無名で、菓子折の包装紙の絵を描いて口に糊している靄山先生。「あのドンキホーテは絵描きとしては学者すぎるし、学者としては夢を見すぎる。しかも、この両者を統一するだけの大才能は恵まれていないのだ」と評される「無能の人」ぶりに、共感を禁じえなかった。


7時起き。〈ガケ書房〉に送る荷物をつくる。目の前にぶらさがっている締め切りはいくつもあるが、たまには夏休み気分を味わいたくて、旬公と出かける。一畑電鉄に乗って松江温泉駅(「松江しんじ温泉駅」と改名してた)へ。堀川遊覧船でお堀の周りをぐるっと回り、〈橘屋〉で鳥そば。だしが絶妙にウマイ。南田町の〈artos book store〉へ。住宅街の一角で、雑貨・ロハス・クーネル系の本や写真集、絵本を置いているセレクト・ブックショップ。いい店だと思うが、コレでやっていけるのかと心配になる。店主に教えてもらい、10分ほど先にあるネットカフェへ。途中、古くからやっている牛乳屋の建物に感動を覚える。


1時間ほどネットカフェにいて、バスで松江駅へ。歩いて殿町のほうへ戻る。暑いので旬公が不機嫌に。〈T〉という古本屋を覗くが、ネット販売にあわせているため、ぜんぶがパッキングされていて値段もバカ高い。そうしないとやっていけないのは判るけど、コレで店売りと云えるのか。〈ダルマ堂書店〉が懐かしい。末次本町の〈NU RECORDS〉へ。テクノ・ブレイクビーツのCDやアナログがたくさん。バーもあり、DJもできるようだ。地元に住んでいたら通ってるだろうな。川沿いの〈珈琲館〉でケーキセット。バスに乗って松江温泉駅に戻り、一畑電鉄で帰ってくる。


ウチに帰ると弟一家が到着していた。晩は、ぼくが坂出〈がもう〉からコッチに取り寄せたうどんをぶっかけにして、一家で食べる。