下見と打ち合わせ

朝8時起き。カツオの刺身を漬け丼で食べる。洗濯したり本を読んだりしていると、出かける時間に。自転車で動坂を上がる。昨日までの涼しさは消えてしまった。駒込病院向かいのパン屋で、サンドイッチを買う。「かき氷やってます」という看板が出ていた。

養源寺に6人が集まり、「しのばずくんの本の縁日」会場の下見。告知はこれからだが、日程だけフライングしておくと11月3日(金祝)にやります。懸案事項がいくつかあったのだが、下見をしながら話しているうちに対策が見えてくる。思ったより時間がかかり、終わると11時半になっていた。帰宅して、打ち合わせのメモをまとめる。

新刊が何冊か届く。蜂須賀正氏『世界一の珍しい鳥』(原書房)は、華族にして幻の鳥ドードーに憑かれた鳥類学者のエッセイ集。この人のことは荒俣宏の本で知ったと思う(本書の帯も書いている)。編者の杉山淳、解説の川端裕人の文章も熱が入っている。宮田昇『昭和の翻訳出版事件簿』(創元社)は、冒頭の「無断翻訳伝説」からすでに興味深い。戦前の出版社の仕事への軽視(どうせ海外版元への許可とか取ってなかったんでしょ的な)が、戦後に翻訳出版のトラブルを招いたとする指摘は重要だろう。人名・事項索引が付いているのもありがたい。宮田さん、89歳だというがこの数年の刊行ペースはすごい。

昔、10歳ぐらい年上の人が「宮谷一彦はすごかったんだよ!」と興奮気味に話していたが、その凄さを知る機会はなかった。初単行本化という『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)でその凄さを実感できるだろうか。書体も含めセキネシンイチ制作室の装丁はGOOD。

4時に〈往来堂書店〉。佐藤正午『月の満ち欠け』(岩波書店)が「直木賞受賞」の帯で平積みされている。その隣に同じ岩波の『小説の読み書き』(岩波新書)、『小説家の四季』が並べられている。後者は昨年出たものだが気づかずにいたので、買う。『小説の読み書き』は最高に刺激的な小説論なので、多くの人に読んでほしい。W社のTさんと会い、近くのカフェで打ち合わせ。やっと動き出した感じ。帰りに何軒か寄り、協力をお願いする。

しばらく間が空いていた〈ときわ食堂〉でビールの小瓶、チューハイ。冷奴、まぐろ血合煮のあとで定食(チキンカツ、マカロニサラダ)。ちょうどいい感じでほろ酔い&満腹。帰宅して、読書もろもろ。今日もなんだか眠くて、11時には寝てしまう。