築地で置賜を語る

昨夜は寝がけに、相原コージ竹熊健太郎サルでも描けるまんが教室2.0』(小学館)を読了。10年前に『IKKI』で連載し、迷走した末に途中で終了した連載(読んでた!)を収録。10年後の座談会と、その後の竹熊さんの活動を重ねてみると興味深い。むしろ、これから評価される作品なのではないか。相原・竹熊コンビが生まれるきっかけとなった、『ビッグコミックスピリッツ』の穴埋め記事「落日新聞」が懐かしすぎる。

今日までの割引チラシを持って、近くのあなご料理屋へ。穴子丼1000円が100円引き。たしかにうまい。しかし、次来るときはもっと安い別の料理を頼むだろう。動坂下から東43のバスで駿河台下。三井ビルディングのロビーで開催の「活版TOKYO」を見る。知り合いの活版工房つるぎ堂さんに聞いたら、3回目だという。若い女性中心にたいそう盛り上がっていた。第二会場で中村活字のレターヘッドをつくる体験をしてみた。浮き出し文字のイニシャル(SK)を10枚刷って1000円。元活版工のおじさんに見本を見せてもらいながら、やってみると楽しい。

神保町から九段下乗り換えで早稲田。今日も暑い。くじけそうになるが、今日のうちにこなしておかないと、明日から不在なのだ。早稲田大学の演劇博物館へ。「山田太一展」と「大テレビドラマ博覧会」見る。前者はまとまってはいるが展示物が少なく淋しい。後者は会場に数十台あるモニターで、貴重な映像をこれでもかと流し、それに関する台本などの資料を展示していて見ごたえある。『七人の刑事』の今野勉演出の回(寺田農が出演)など、最初から全部観たいほど。図録を買い、閲覧室をざっと見る。

大隈講堂前からの学バスで高田馬場へ。〈芳林堂書店〉で、武田尚子『ミルクと日本人』(中公新書)買う。なんだか面白そうだ。病院に行くが、中途半端に時間が余ったので、〈日高屋〉でビールと餃子。激安でちょっと時間つぶすのにはいい。少し酔ったのか、東西線で寝込んで3駅乗り越して、引き返す。

19時から〈ふげん社〉の「地域からの風 置賜篇」のトークイベント「遅筆堂文庫から広がる本の世界」。Book! Book! Okitama事務局の荒澤久美さん、BBOを初回から見てこられた装丁家桂川潤さんと一緒に、遅筆堂文庫やBBOの魅力を語った。お客さんは15人ほど。熱心に聴いてくださり、終わってからBBOグッズや『nda nda!』、私の新刊もよく売れた。でも、自分たちの集客力を横に置くと、本当はこのテーマなら、もっとたくさん集まってくれてもいいはずだと思う。このシリーズ、トークの集客がいつも苦戦するので、次はやり方を考えないと。

有志で近くの居酒屋で打ち上げ。解散して、帰宅したのが12時前。それから明日持って行く荷物などの準備をして、2時に寝る。