不忍ブックストリートweek、企画募集中

不忍ブックストリートの春の一箱古本市、今年は4月28日(土)、5月3日(木祝)に開催します。店主募集の告知は2月中、募集開始は3月上旬の予定です。出店される方は、「しのばずくん便り」をチェックしてください。


またそれに合わせて、4月20日(金)〜5月6日(日)を「不忍ブックストリートweek」とし、地域のお店や個人、グループなどの企画するイベントや、不忍の実行委員会が企画するイベントを一緒に告知します。このweekへの参加企画を現在募集中です。締め切りは3月1日ですが、参加の意思だけでも早めにご連絡いただけると助かります。実行委員企画も鋭意準備中です。
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20120122


昨年の不忍ブックストリートweekにも参加してくれた犬山の五っ葉文庫・古沢和宏さんの『痕跡本のすすめ』(太田出版、1300円)が届く。ブックイベント界隈ではすでにおなじみの「痕跡本」についての最初の本ということになる。図版中心の本だと聞いていたので、ソフトカバーだと思い込んでいたら、ハードカバー。中もたしかに図版はたっぷり入っているが、五っ葉くんの文章もかなり多く、中身が詰まっている本という印象。太田出版が出すのならサブカル寄りという印象を裏切る、硬派な本だ。


献本がもう一冊、山根貞男『日本映画時評集成2000-2010』(国書刊行会、4200円)。460ページの分厚さ。索引付き。ぼくはゼロ年代の邦画新作をほぼスルーしてきたので、改めて観はじめるための教科書になるだろう。現在、〈新文芸坐〉で本書刊行記念の特集が上映中。


昨日は昼に〈神保町シアター〉で、千葉泰樹監督《がめつい奴》(1960)。釜ヶ崎を舞台にした映画はいくつもあるが、この作品での釜ヶ崎は思い切って汚く、住人もこすくて自分勝手な奴らばかり。だけど、愛嬌がある。簡易旅館の経営者・三益愛子とその息子・高島忠夫、みなしごから拾われた娘・中山千夏のトリオがいい。


今日は午前中に〈不思議〉へ。2月中閉店ということでセールをやっていた。前からここに来るたびに眺めていた高梨豊写真集『人像』(深夜叢書)を、かなり割引してもらって買う。つげ義春植草甚一深沢七郎半村良らが被写体になっている。そのあと、千駄木の倉庫へ。根津にあった貸本屋〈なかよし文庫〉の蔵書がここに収まっているのだ。それを見学した後、一箱本送り隊の集積所へ。本の受け入れと発送を3時頃まで。今日は〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で大村彦次郎さんのトークがあり、予約していたのだが、重なってしまい行けず。


一度ウチに帰り、有楽町へ。〈ビックカメラ〉上のゆうらくちょうホールで、ミズタマさん、どすこいフェスティバルSさん、根岸さんと待ち合わせ。落語会に誘ってもらったのだ。落語は読んだり聴いたりするのは好きだが、観たことはあんまりない。なので、ほかの3人にいろいろ教えてもらう。前座の後、春風亭一之輔桃月庵白酒、中入り後は春風亭百栄柳家喬太郎という4人。この組み合わせはなかなか豪華だそうだ。前座ですでにいびきをかいて寝ている人が近くにいて、自分もそうなるかと不安だったが、途中でちょっとだけ寝たほかは、面白く観た。喬太郎の「按摩の炬燵」は知らなかったが、酒を飲む描写がうまく、途中でホロっとさせるところもあった。


終わって、有楽町駅前の〈中園亭〉へ。2階に上がったが、すぐに満員になる。ひとりでは頼む機会のない一品料理が食べられてよかった。あれこれ話しているうちに11時近くになった。