「古本ジェットストリーム」ゲスト決定!

再告知です。

オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリームvol.5 
東京と地方、どっちがイイ!?


2009年11月22日(日曜日) 19:00〜
古本酒場コクテイル
高円寺北2-24-13 TEL 03-3310-8130
http://koenji-cocktail.com/
チャージ 800円
※予約優先


出演:山崎有邦オヨヨ書林
   南陀楼綾繁(ライター・編集者)
ゲスト:リブロ精鋭軍団(荒木幸葉、辻山良雄、栗田朋子)


オヨヨ書林山崎有邦(オヨちゃん)と、ライター・編集者の南陀楼綾繁モクローくん)による、古本をテーマとする実況ぐだぐだ話。久しぶりに開催です! 第5回となる今回は、全国各地のブックイベントをルポした南陀楼の新刊『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)の刊行と、オヨヨ書林のなんと金沢への移転を記念して、お送りします。お題は、「東京と地方」。ゲストに、新刊書店リブロで地方都市の支店で働き、現在東京近辺の店に勤めている3人をお呼びして、東京と地方の違いをお聞きします。


アラキは池袋→金沢→春日部、辻山さんは東京→福岡→広島→名古屋→池袋、栗田さんは福岡→東神奈川、とリブロのヒトはけっこう地域を超えての異動が多いようです。辻山さん、栗田さんはブックイベントにも関わっているし、アラキは池袋時代に『sumus』フェアの担当でした。その辺のハナシも出るかもしれません。この日は、来場者で希望される方には抽選で5名様に、その『sumus』フェアの小冊子を差し上げます。ぼくの手元にも残り少なくなってきた貴重品です。欲しいヒトはコクテイルへGO!


朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、残りもので朝飯。自転車で南千住へ。東部古書会館の「泪橋古書展」の第2回目。10時すぎていたが、ほかの会場ほどヒトが多くなく見やすい。外の台で〈古書ことば〉が文庫を90円均一で出している。田中小実昌『乙女島のおとめ』(集英社文庫)、川端康成『反橋・しぐれ・たまゆら』(光文社文芸文庫)、川端康成『高原』(中公文庫)、戸板康二久保田万太郎』(文春文庫)、『ちくま日本文学全集 永井荷風』『同 芥川龍之介』(ちくま文庫)、山崎豊子『花紋』(新潮文庫)を引っ張り出す。


会場に入ると、ココも安い。なんかスカスカな感じがした第1回に比べると、量も質も充実。全体に軟らかい本が多いのも、下町の古書展らしくてイイ。〈峯尾文泉堂〉、〈白鳳書院〉などのベテランがいい本を安く出しているのも嬉しい。長新太『キャベツだより』(旺文社文庫)、尾辻克彦『少年とオブジェ』(角川文庫)各100円、村上知彦『黄昏通信』(ブロンズ社)200円、『ノラ』1977年8月号、300円『日本映画戦後黄金時代4 東宝喜劇』(日本ブックライブラリー)500円、高田保『人情馬鹿』(創元社)300円、森繁久彌『見て来たこんなヨーロッパ』(雪華社)400円、和田邦坊『世渡り問答』(大日本雄弁会講談社、1936)1000円、『東京路線バスの旅』1、2(トラベルジャーナル)各200円、糸井重里責任編集『ヘンタイよいこ新聞』(パルコ出版)300円、と買い込む。このうち数冊は、12月に〈古書ほうろう〉で開催の「第2回モクローくん大感謝祭」に出そう。泪橋古書展、来年からは定期開催してほしいものだ。


雨が降りそうなので、急いで西日暮里に戻る。仕事場で、光文社のPR誌『本が好き!』のテーマエッセイ。同誌は次号で休刊。『一箱古本市の歩きかた』は、この雑誌に連載することができなければ、今年出すのは難しかっただろう。感謝の気持ちで、ある本について書いた。B社からある全集60巻届く。置き場所が……。


2時前に出て、山手線で有楽町。〈中園亭〉は、この時間なのに結構込んでいた。ルース―チャーハンを食べて、有楽町線で麹町。B社で「◎◎検定」の打ち合わせ。ネタはいろいろあるが、完成までにいったい何冊読まねばならないのか。自分から提案したとはいえ、気が遠くなりそう。終わって、〈ブックセンター麹町〉でその資料を探す。そのまま、日テレ通りを下りて、市ヶ谷の〈文教堂書店〉へ。来年の手帳、『本の雑誌』と、この前から探していた、黒藪哲哉『「押し紙」という新聞のタブー』(宝島社新書)をやっと棚で1冊見つける。これだけ問題になっているテーマなのに、書店で平積みされたのを見たことがない。勘ぐりすぎかもしれないが、なんか、新聞社への遠慮を感じる。


西日暮里に帰ると、昨日に続き、清流出版から本が届いている。『徳川夢声の小説と漫談これ一冊で』(本体2400円)。タイトル通り、あまたある夢声の本から、夢声研究家のハマびんこと濱田研吾くんが面白いのだけを選んだ、ユーモア小説集。付録として、64分の「徳川夢声SP盤音源集」のCD付き。巻末には解題や著書目録もついている。素晴らしい。『女優 岡田茉莉子』の編集者に、この本を見せてやりたい(まだ云ってる)。


アマゾンからは、ヒカシュー[日本の笑顔+水に流して]、[あがた森魚ZIPANG BOYZ號の一夜]、かしぶち哲郎[ル・グラン]届く。最近、CDショップに行っても、どこから見ていいか見当がつかず、アマゾンで買ってしまうことが増えてきた。元晶文社のTさんからハガキで、同僚だったMさんとともに、S社への入社が決まったとある。おめでとうございます。よかった、よかった。あとは、Mくんが決まればいいのだが。


雨が降っているので、歩いて千駄木へ。〈ブーザンゴ〉で「お好み本ひろしま」の財津正人さんと会う。東京出張のついでに寄ってくれたのだ。「ひろしまぶっくでいず」の様子を1ページで特集した、11月12日の中国新聞をいただく。同新聞の守田靖さん、渾身の記事だ。守田さんはこの数年、「活字の底力」として、読書と出版についての取材を続けている(http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/katsuji/index.html)。これはいずれ一冊にまとめてほしいと思う。新大阪行きの新幹線に乗る財津さんと別れて、旬公と不忍通りのイタめし屋へ。新書の刊行記念に御馳走してもらう。うまく表現できない料理が並び、どれも美味しかった。