〈tono:4122〉で旬公の豚肉を

朝8時起き。《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。午前中は原稿1本書き、新書関係の作業いくつか。1時に出て神保町へ。〈三省堂書店〉で「小説検定」の資料を買い、〈神保町シアター〉へ。今日は山田洋次監督《下町の太陽》(1963)。なんか『赤旗』っぽい感じがしてこれまで観るのを避けていた。ある意味ではその通りの映画(主人公・倍賞千恵子の描写はとくに)だが、向島の街並みと電車(京成や都電)が素晴らしい。「下町から脱出して郊外の団地に住む」ことがステータスだった時代の映画だ。途中、ちょっと眠った。彷徨舎に寄り、昨日のテープと資料を渡す。


帰りに電車で『本の雑誌』をパラパラ。特集「昭和の文学が面白い!」では、坪内祐三亀和田武目黒考二の座談会「昭和の雑文家番付をつくる」や栗原裕一郎さんの昭和文学入門、大竹聡さんの文壇バー潜入など。柴口育子「ぐーたら雑誌中毒」は『Sanpo magazine』を紹介(末尾にやや辛口の言も)。いつも最初に見る書名索引が見つからないので、「経費削減で掲載をやめたのか」と思ったら、編集後記で「掲載図書索引はお休みです」と。索引が休載って、そんなことあるのか。


西日暮里に帰り、「小説検定」の調べものをしていると、旬公がエエ市から帰ってくる。7時に〈tono:4122〉へ。今日はココで、不忍ブックストリート関係者を招いての、旬公が育てたブタの肉を食べる会がある。ぜんぶで15人(ほんとは16人だったが、ぼくの連絡ミスで)。前菜からソテー、煮込み、パスタまで、さまざまな料理法で豚肉を味わった。〈シアター・イワト〉のときは、あまり食べられなかったので、落ち着いて食べられるのがいい。〈往来堂書店〉の笈入さんは、後期から早稲田大学で書店論の講義を持っているそうで、こんどゲストに呼ばれるコトになった。


途中、大雨が降りだし、店を出る頃もまだ雨。ウチに帰ったが、久しぶりにワインをたくさん飲んだのでアタマが痛くなってすぐ眠る。しかし、変な夢(《ウェルかめ》の編集部で下っ端として使われる)を観て4時頃に目覚め、そのあとは眠れずに録画した番組を観たりする。