片づけをすると本が見つからなくなる

8時半に目覚める。昨夜の酒がやや残っている感じ。洗濯をしながら、部屋の掃除。今日から旬公が東京に戻ってきて同居するので、スペースを空けねばならぬ。10時すぎに出て、西日暮里に行き、こんどはコッチの掃除。本をあっちに押し込め、こっちに並べていくと、必要だからとどけておいた本の位置までが判らなくなってきて困る。


なんとか場所はできたかな、と思った頃に、旬公から電話。エエ市で借りたレンタカーをNさんに運転してもらって、西日暮里に着いたと。下に降りてみたら、2トン車だったのでビックリ。たまたま大きい車しかなかったという。三分の一ぐらいしか荷物はなかったが、それでも、思っていたよりはけっこう多く、段ボール箱を積み重ねてどうにか収める。千駄木で使うものはタクシーを拾って、トランクと座席に入れて運ぶ。こっちの部屋もたちまち狭くなる。エエ市の家の広さに慣れていた旬公に、「こんな狭いところに住んでいたのか」「遠近感が狂う」「もっと痩せなさい」などと云われる。しばらくは、お互い落ち着かないだろうなあ。


夕方、根津の〈やぶさいそうすけ〉さんにヒトが集まるということで、お誘いを受けていたのだが、そんなこんなで行けなかった。〈往来堂書店〉で、書評の本と『中央公論』、『コミックビーム』、『KISS』、市橋俊介『漫画家失格』(双葉社)を買う。『中央公論』は、巻頭に〈善行堂〉の店内写真、中の古本特集に山本善行さんの開店までの手記が掲載。オシャレな雰囲気の店だ。開店初日に、棚に紛れ込んでいた自分の本を客に差し出され、事情を話して許してもらった、というのは、いかにも山本さんらしいなあ。今年中はに、なんとかして店を訪れたい。


ブーザンゴ〉に行き、ラフなゲラを眺めて、写真の位置などをチェック。あとから旬公も来る。晩飯は、旬公養育、〈プリムール〉謹製のソーセージ。オリーブオイルで焼いて、おいしくいただいた。