いろいろと終わっていく

朝8時起き。《つばさ》はついに最終回。昨夜、やまがら文庫さんからメールで、毎日新聞に載ったこのドラマについての記事を教えてもらう。それによれば、内容については賛否両論で、視聴率は過去最低を記録しそうな気配だという。でも、ぼくはよく出来ていたと思う。まずトッピな状況をつくっておいて、それを解決することで、人間関係の変化を描くという構成が、うまくいっていた。《だんだん》みたいに残り一カ月がまるまる蛇足、なんてコトもなかったし。半年間付き合ったので、アンジェラ・アキの主題歌が耳に染み付いてしまっている。この時間のドラマを見て仕事場へ向かうのが、いいリズムになっているので、次の《ウェルかめ》も観るつもり。主人公がタウン誌の編集者になるらしいのだが、さてどんな出来か?


仕事場に行くと、『彷書月刊』が届いている。最後に、300号を迎える来年10月号で休刊というご挨拶が。今号のぼくの連載は、『谷根千』の休刊について取り上げ、そこに「まだ『彷書月刊』は続いている」と書いた。ホントは「いつまでも続いてほしい」と書きたかったが、いまどき、何が起こるか判らないからとヤメたのだった。そしたら、原稿を読んだ編集部の皆川さんから「今回の内容に関係あるから」と、一足先に休刊を告げられたのだった。いろいろ終わっていくんだなあ。ショックなのは確かだが、手前ごとながら一番心配していたぼくの連載100回は今年12月号で達成されるし、来年10月号まで続くなら、カウントダウンに向けて面白いことも考えられるだろう、とポジティブな気持ちになっている。


なお、今回の特集は「草森紳一の右手」で、草森さんのメモや原稿、手を入れたゲラなどを並べて、本人のエッセイを2本加えている。ぼくは『季刊・本とコンピュータ』で草森さんにエッセイを書いて頂いたことがあるが、ゲラを送ってから連絡すると、「じゃあ、これから云うよ、まず1枚目の1行目……」と、電話での校正がはじまり、1時間以上かけて、ほとんどの行に手を入れていった。耳で聞いてゲラに書きいれていくのはこちらの責任も重くなるし、手間でもあったが、その場で完成に向かっていくというライブな感覚があり、原稿をもらった以上の興奮を味わった。ちなみに、電話での長時間の直しは、もうひとり、リービ英雄さんでも体験した(こちらはインタビュー原稿だった)。


今朝から、終章にかかるつもりだったが、ちょっと引っかかることがあり、書けなくなってしまう(あとで解決したが)。かといって、外に出る気も生まれず、午後から図書館に行ったり、ウチで本を読んだりする。7時に谷根千工房である話し合い。ずっと休んでいた谷中の〈カヤバコーヒー〉が、若い店主によって9月に再開していたコトを知る。谷根千のヤマサキさん曰く、「なんか中がすっかりキレイになって、六本木の地下みたいなの。六本木、行ったことないけど」。どんな店なんだよ。行って確かめねば。そのあと、D坂シネマでかけるニュース映画の試写を1本観て、ウチに帰る。


10月もこの近所で、いろいろ催しがあります。
★10月10日(土)は秋も一箱古本市。10月3日(土)に助っ人集会あり。
http://d.hatena.ne.jp/seishubu/
★10月10日(土)〜25日(日)は芸工展。ガイドマップは100円で発売中。
★10月9日(金)、10日(土)谷中まつり映画会。初日は野外で無声映画を上映。
★10月14日(水)、17日(土)、21日(水)、24日(土) 昔の暮らしの道具展。旧安田邸にて。
★10月18日(日)〜25日(日) 鋸屋根写真展。第一会場は鋸屋根で有名な〈旭プロセス製版〉。初日に〈ねこじゃらし〉でトークあり。
★10月31日(土)〜11月8日(日) となりの高村さん展。旧安田邸にて。10月31日(土) 高村規さんトーク「となりの安田さん」。汐見交流館にて。この二つは姉妹企画です。