豚夫モクロー、ブタに引きずられる

24日の朝5時半に起きて、始発のバスでエエ市へ。バス停から旬公ハウスまで歩く。撮影班のCくんが来ていた。あとから、食肉史研究者のGさん、Oさんも合流。10時にKさんがトラックでやって来て、いよいよブタの積み込み。思っていた以上に暴れる。伸、秀と追い込んで、いよいよ夢だと思ったら、囲いの隙間をすり抜けて逃走。このままだと道路に走り出る! 撮影していたビデオカメラを持ったまま、とっさに夢を押さえようとするが、すごい突進力で、取りすがったまま数メートル引きずられる。その後、ウチの中に入り込んだりと、たっぷり手間をかけさせられたが、なんとか三頭ともトラックに。あとから車で食肉公社に行き、こんどは係留所に下ろす。


〈又兵衛〉で昼飯。焼き物もトンカツもガツキムチも、何もかもうまい。12時すぎなのに、ほかの客が全員ビールを飲んでいて、われわれのウーロン茶もウーロンハイに見えてくる。いちど旬公ハウスに戻り、彼らはまた公社へ。ぼくは留守番。仕事をしながら、3時頃に「そろそろ肉になってるのかなあ」と思う。夜に帰ってきて、結果を聞かせてもらう。


早めに寝てしまったので、翌朝は7時起き。午前中は資料を読んだりメモを取ったり。1時にKさんの会社で三頭の頭にご対面。なんか、可愛いな。別の会社の工場で、枝肉が細かい部位に分けられていくのを2時間かけて見る。そのあと、パッキングしてヤマト運輸に持ち込み、終了。


先に帰る人たちを送って、バス停近くのイタリア料理屋で旬公と晩飯。半年間よくやったと思う。8時前のバスで東京へ。高速から見える街の夜景がキレイだった。