佐田啓二特集の終りに

朝8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。連載の原稿を書き、取材依頼や資料読み。11時に出て、神保町へ。昨日もらった招待券で、二か月ぶりに〈神保町シアター〉。佐田啓二特集は今日で終わり。けっきょく、この1本しか観られなかった。野村芳太郎監督《最後の切り札》(1960)は、先日の上映で塩山さんが満員確実だと書いていたレア作品で、今日も11時半にチケットを引き換えたのにもう68番。開場時には満席になった。タイトルで、佐田啓二桑野みゆきだけ、ありえない大きさで名前が出て笑う。新興宗教教団をカモる詐欺師を佐田啓二宮口精二が演じる。教団の幹部の加藤嘉をはじめ、殿山泰司多々良純西村晃ジェリー藤尾など、アクの強い脇役がぞろぞろ。ただし、後半にヤマ場がなく、一瞬眠ってしまった。次の特集は、フランソワ・トリュフォー。《アメリカの夜》はやらないようだ。


終わって、〈書泉グランデ〉の6階、鉄道コーナーへ。資料を探しに初めて来たのだが、地方出版から専門誌のバックナンバーからさすがの充実。目的の本がすぐに見つかった。すげえ。靖国通りの〈さとう〉でつけ麺を食べるが、スープの味がいまいち好みではなかった。西日暮里に帰り、取材メールのやり取りや、資料読みの続き。〈ブーザンゴ〉で本でも読もうと思って出かけるが、開いてなかった。図書館に行こうと千駄木の交差点を渡ったときに、仲俣暁生さんに会う。フリーペーパー『路字』の号外をもらう。こんなところで会っても、喫茶店にでも行こうとお互い誘ったりしないのが、この二人らしい。


写真家の白石ちえこさんから、富士吉田市で行なわれる「『まち』がミュージアム!2009」のチラシをいただく。9月19日(土)〜27日(日)、白石さんほか多くのアーティストが、街のさまざまな場所で展示を行なう。巻上公一のライブや中里和人さんの路上上映会もある。公式サイトも持たないイベントだが、けっこう人が集まっていたようだ。「10年目の今年で最終回」ということなのでぜひ行きたいけど、いまは東京を離れられない。