小布施で一箱、二日目

朝7時起き。ホテルの朝飯は800円と高いので、とりあえず駅まで出る。しかし、駅前に喫茶店の類は皆無。8時から開いているのはミスタードーナツだけで、そこに入る。9時前の長野電鉄で小布施へ。まだ時間があるので、休憩所のベンチに座り、昨日のメモを取る。そのあと図書館へ。今日は昨日以上に暑い。


荷物を並べ、10時に販売開始。今日は昨日より参加箱数が少ない。今朝、町内放送で呼び掛けてくれたそうだが、客足は相変わらず。でも、店主もスタッフもそれでふてくされたりせず、のんびりと箱の前で話している。昨日店主で参加した長野のお二人が、今日は客でやって来て、アイスの差し入れをしてくれた。今回、ぼくはアドバイザーとして交通・宿泊費付きで呼ばれているので、館長のHさんと実行委員のKさんに反省点を伝えたが、二人とも失敗と考えるよりも、次からに大いなる可能性を感じているようだった。小布施では住民提案のイベントがいくつも行なわれているそうだが、成功の原動力はこういうポジティブさかも。


またモンガ堂さんと昼飯へ。そば屋で「たごとそば」(冷たいそばに、とろろ、卵、てんぷらなどを混ぜて食べる)。ズルズルしててウマい。〈おぶせミュージアム・中島千波館〉で開催中の池田学展を観る。大きな画面にものすごく細かい描写が埋め込まれている。「予兆」という作品がヨカッタ。


2時すぎに戻り、3時までで東京組は販売終了。それでも今日は8000円ほど売れた。売れ残った本は比較的新しい小説が多いので、図書館に寄付する。これから車で東京に向かうドンベー夫妻&モンガさんと別れ、長野電鉄で小布施を後にする。悔いは残る点はいろいろあるが、これまでのような都市とは違う場所で、しかも図書館の前での一箱古本市という初めてのケースを体験できたのはよかった。また小布施の人たちには「やってみてから、考えて次に生かす」という姿勢があるようで、これからも続けていく意思が強いようなのも嬉しかった。やっぱり、実際に参加してみないと、その土地のことは判らないものである。


長野から新幹線の自由席で上野へ。5時半に着き、西日暮里に寄ってから、ウチへ。はー、疲れた。明日からは原稿に専念しないと。ミリオン出版から藤木TDC(文)・イシワタフミアキ(写真)『昭和幻景 消えゆく記憶の街角』、早美出版社より岸川真さんが編集にかかわった『シネリテラシー』創刊号(日本映画学校監修)を送っていただきました。内容紹介は改めて。


秋も一箱古本市、応募状況は順調のようで、いつもより早く埋まるかもしれないそうです。エントリーを検討中の方は、お急ぎを!
http://d.hatena.ne.jp/seishubu/20090827