小布施で一箱、一日目

5日、朝6時起きで東京駅へ。新幹線で長野、そこから長野電鉄に乗り換えて小布施まで。乗り継ぎがよくて、10時前に図書館前に到着。7月にオープンしたばかりの新築の図書館は、公募で「まちとしょテラソ」という名前が付けられている。小さいけど、居心地のよさそうな館内だ。この建物の前で「まちとしょテラソ市」、つまり小布施版の一箱古本市が行われるのだ。すでに出店者が集まりつつある。昨日から小布施に来ているドンベーさん夫妻とモンガ堂さんも。一箱古本市カップルと、全国の一箱古本市に出没する「どこでも店主」の組み合わせだ。農家さんに借りてきたというリンゴ箱を、ひとつずつ借りて、そこに本を並べる。出品者は2日間で20箱ほど。1日だけ参加の店主さんもいる。半分は小布施、あとの半分は長野、神奈川、東京などからの参加。


今日の小布施はめちゃくちゃいい天気。午前中なのに日差しが厳しい。陰になる図書館の軒下にリンゴ箱を並べるが、時間が経つにつれて、日に照らされてくる。そうすると、みんなが反対側に箱を移動させてしのぐ。


11時に販売スタートするが、あまり人がやってこない。新聞などに載ったらしいが、図書館の場所が観光の中心地とは離れているからなあ。ときどき図書館に本を借りに来た人が寄ってくれて、ポツポツ売れていく程度。東京から岡崎武志さんや、一箱店主の市川じんた堂さんも来てくれるが、ちょっと当て外れの表情。ただ、店主の人たちは、「こうやったら注目されるかな」と工夫したり、「次はあそこでやったらいいのに」などとアイデアを出したりして、それなりに楽しそうにしていた。交代で昼飯に出かける。モンガ堂さんと行った〈味郷〉というトンカツ屋のヒレかつは、カツが大きく、最初からかかっているタレの味付けも独特でウマかった。


午後もあまり人出は変わらず、雑談しながらダラダラと過ごす。5時に終わり、箱を片づけてから、ドンベー&モンガの泊まっているユースまで車で。そこからブラブラ歩いて駅まで戻る。途中、ドンベー妻が今朝の《つばさ》のストーリーを話しだしたので、「やめろよ! 毎日録画してるんだから」と云って呆れられる一幕も。


駅に隣接した多目的エリア(というか、集会所というか)で、交流会。ビールや小布施のワインも、料理もウマい。今日の売上、ぼくは3位。1位は全部和本だけで構成していた印刷会社のおじさんで、「2000円の和本を小学6年生の男の子が買っていった」という話題で盛り上がる。しかも、その子はさっき寄ったユースの主人のお子さんだと判明。長野市から来た男女は、高遠ブックフェスティバルにも行ったそうで、「長野でも一箱古本市がやりたい」と云ってくれる。また、昼間隣で話していたご夫婦のご主人が、『本とコンピュータ』時代に取材させていただき、その後も縁があったK先生だと判り、死ぬほどびっくり。メガネをかけていたのでこちらも判らなかったが、Kさんに「あの時より丸くなられて判らなかった」と云われて苦笑。その後、地元の有志が企画するジャズライブが始まり、1時間ぐらい聴くが、ぼくは9時頃に失礼する。


長野電鉄に乗り、須坂で降りる。予約したホテルは寂れた方の西口にあり、東口から長い歩道橋を渡っていかねばならない。日活ロマンポルノの暴行魔が出てきそうな場所だ。さらに、真っ暗な道を歩いて、ホテルにたどり着く。入口もロビーも、ビジネスホテルというより、一昔前のホテルという感じで、なんだか薄暗い。221号室の鍵を受け取って2階にあがるが、部屋が見当たらない。このフロアは201〜216しかなく、飛び地みたいに一番端に221があるのだ。おいおい、なんか曰くがあるんじゃないの? と不安に。部屋の中も妙に広いのが、逆に不気味。窓が開いたので、外の風を入れて眠る。翌朝、エレベーター脇の案内図を見たら、やはり221だけブランクになっていた。まあ、別に何もなかったが、次は泊まりたくないなあ、ココには。


5日、朝6時起きで東京駅へ。新幹線で長野、そこから長野電鉄に乗り換えて小布施まで。乗り継ぎがよくて、10時前に図書館前に到着。7月にオープンしたばかりの新築の図書館は、公募で「まちとしょテラソ」という名前が付けられている。小さいけど、居心地のよさそうな館内だ。すでに出店者が集まりつつある。昨日から小布施に来ているドンベーさん夫妻とモンガ堂さんも。一箱古本市カップルと、全国の一箱古本市に出没する「どこでも店主」の組み合わせだ。農家さんに借りてきたというリンゴ箱を、ひとつずつ借りて、そこに本を並べる。出品者は2日間で20箱ほど。1日だけ参加の店主さんもいる。半分は小布施、あとの半分は長野、神奈川、東京などからの参加。


今日の小布施はめちゃくちゃいい天気。午前中なのに日差しが厳しい。陰になる図書館の軒下にリンゴ箱を並べるが、時間が経つにつれて、日に照らされてくる。そうすると、みんなが反対側に箱を移動させてしのぐ。


11時に販売スタートするが、あまり人がやってこない。新聞などに載ったらしいが、図書館の場所が観光の中心地とは離れているからなあ。ときどき図書館に本を借りに来た人が寄ってくれて、ポツポツ売れていく程度。東京から岡崎武志さんや、一箱店主の市川じんた堂さんも来てくれるが、ちょっと当て外れの表情。ただ、店主の人たちは、「こうやったら注目されるかな」と工夫したり、「次はあそこでやったらいいのに」などとアイデアを出したりして、それなりに楽しそうにしていた。交代で昼飯に出かける。モンガ堂さんと行った〈味郷〉というトンカツ屋のヒレかつは、カツが大きく、最初からかかっているタレの味付けも独特でウマかった。


午後もあまり人出は変わらず、雑談しながらダラダラと過ごす。5時に終わり、箱を片づけてから、ドンベー&モンガの泊まっているユースまで車で。そこからブラブラ歩いて駅まで戻る。途中、ドンベー妻が今朝の《つばさ》のストーリーを話しだしたので、「やめろよ! 毎日録画してるんだから」と云って呆れられる一幕も。


駅に隣接した多目的エリア(というか、集会所というか)で、交流会。ビールや小布施のワインも、料理もウマい。今日の売上、ぼくは3位。1位は全部和本だけで構成していた印刷会社のおじさんで、「2000円の和本を小学6年生の男の子が買っていった」という話題で盛り上がる。しかも、その子はさっき寄ったユースの主人のお子さんだと判明。長野市から来た男女は、高遠ブックフェスティバルにも行ったそうで、「長野でも一箱古本市がやりたい」と云ってくれる。また、昼間隣で話していたご夫婦のご主人が、『本とコンピュータ』時代に取材させていただき、その後も縁があったK先生だと判り、死ぬほどびっくり。メガネをかけていたのでこちらも判らなかったが、Kさんに「あの時より丸くなられて判らなかった」と云われて苦笑。その後、地元の有志が企画するジャズライブが始まり、1時間ぐらい聴くが、ぼくは9時頃に失礼する。


長野電鉄に乗り、須坂で降りる。予約したホテルは寂れた方の西口にあり、東口から長い歩道橋を渡っていかねばならない。日活ロマンポルノの暴行魔が出てきそうな場所だ。さらに、真っ暗な道を歩いて、ホテルにたどり着く。入口もロビーも、ビジネスホテルというより、一昔前のホテルという感じで、なんだか薄暗い。221号室の鍵を受け取って2階にあがるが、部屋が見当たらない。このフロアは201〜216しかなく、飛び地みたいに一番端に221があるのだ。おいおい、なんか曰くがあるんじゃないの? と不安に。部屋の中も妙に広いのが、逆に不気味。窓が開いたので、外の風を入れて眠る。翌朝、エレベーター脇の案内図を見たら、やはり221だけブランクになっていた。まあ、別に何もなかったが、次は泊まりたくないなあ、ココには。