黄金町が浅草に!
朝8時起き。《つばさ》を観てから、洗濯とシャワー。仕事場に行き、『SPA!』の原稿を書く。編集部の名簿改訂のミスで、掲載誌がしばらく送られてこなかったが、その間に前野原稿(岩佐東一郎『書痴半代記』ウェッジ文庫)が掲載されていた。1時にしばらくぶりに〈ときわ食堂〉で定食。〈古書ほうろう〉で「水族かんのん楽市」の売れ残り本を受け取る。仕事場に戻り、仙台の一箱古本市用の本に値付けして、宅急便で発送。
5時に出て、京浜東北線で横浜。京急に乗り換えて、日ノ出町へ。〈試聴室〉に行くと、たけうま書房さんがいた。彼が2番目の予約者で、ぼくが3番だった。今日はいつもより椅子が多く並んでいる。お客さんも熟年以上という感じのグループが多い(京急の車内で「ライブがどうとか」云っていた4人組もココに来ていた)。これは前半に出る「ハーモニカ・ライナーズ」を観に来た客らしい。1963年に結成されたというハーモニカだけのトリオで、60代末から70代の男性三人がラメ入りの派手な服を着てステージに上がる。リーダーがギャグを混ぜつつ流暢に喋ると、お客さんは大喜び。やたら、モノを食ってる客が多いこともあり、浅草の演芸場にいる気分になる。
しかし、このトリオの演奏は素晴らしく、メロディー、コード、ベースとそれぞれ違うハーモニカを操り、ブルース、ジャズ、歌謡曲、さらにはハードロック(「スモーク・オン・ザ・ウォーター」!)などをやる。レイモンド・スコットの曲までやったのには驚いた(レイモンド・スコット好きのたけうまさんと思わず目を合わせた)。数曲、打ち込みやギターなどの音に合わせてやったが、たんに伴奏になってしまい、面白くない。ハーモニカだけでやると、リズムの振り幅があってナンとも云えずいいのである。
休憩をはさみ、ロンサムストリングス。客席はまだざわざわしていて、演奏が始まっても話し声がうるさい。しかし、いつもの通り淡々と演奏するうち、客もこの雰囲気に同調して来る。後半の数曲は気持ちよくて、うとうとしてしまった。
終わって、たけうまさんといつもの〈第一亭〉へ。ビールと焼酎を飲み、青菜炒め、子袋炒め、ギョーザ、焼きそばなどを食べる。ナニ頼んでも素早く出て来て、どれもウマイ、しかも安い、という奇跡のような店。10時半に店を出て、横浜で京浜東北線に乗り換えて西日暮里へ。ウチに帰り、明日の準備をしたら1時になった。
明日は朝から大阪に向かいます。午後4時半から〈レトロ印刷JAM〉(http://jam-p.com/fes.html)で、フリーペーパーについての座談会を行ないます。入場無料ですので、ぜひおいで下さい。では。