めぐたん以上、ムトー以下

朝8時起き。《つばさ》を観てから仕事場へ。今日からココにジュンクのジュンコちゃんこと佐藤純子ちゃんが泊まることになっている。電話すると、深夜バスで今朝早く新宿に着いたとのこと。10時頃に西日暮里に到着。荷物を置いたあと、谷根千散歩に出かける。こっちはその合間に今日のレジメをつくったり、ゲラを見たり。12時になんとか仕上げ、〈イアナック〉のパンを食べて出かける。


1時半に鶴川駅で〈火星の庭〉の前野久美子さんと待ち合わせ。雨が結構降っている。バスに乗って、白洲次郎と正子の家の「武相荘」へ。もともと白洲正子には興味がないのだが、入口のグッズ売り場から内部の展示まで、趣味を商売に換えることに熱心な場所だと感じる。座敷にかかっている軸に「野趣」と大書されているので、さらにげんなり。自分で云うな。書斎や書棚も残されていたが、あんまり興味なし。谷中の朝倉彫塑館の方が100倍イイよ。ただ、門の脇や道具置き場に白洲次郎が日曜大工でつくったらしい「シラス」と入った物入れなどがあり、これはヨカッタ。反対側のバスに乗って駅に戻る。まだ時間があるので、スターバックスに入り、仙台の現状をいろいろ聞く。


歩いて大学へ、資料をコピーしたりしていると、武藤良子登場。そのあと、教室に行くとモンガ堂さんが来てくれていてビックリ。すごい行動力だなあ。前回のお題を聞いたあと、前野&佐藤コンビに、仙台の書店事情や「Book Book Sendai」の活動、仙台のタウン誌・ミニコミについて話してもらう。二人とも現場でさまざまな試みをしてきただけに、非常に説得力がある。さて、前野さんのアジテーションが、学生に届いていればイイのだが。それにしても、仙台のチラシ、『わめふり』その他と、この授業ではじつに配布物が多い。タダで紙モノがもらえる授業としては、日本一だと自負している。終わって、ハナシを聞きたいという学生と8階に行くが、鍵がかかっていた。バスで駅まで出るも、ドトールもスタバも満席。諦めて新宿へ。


ムトーが行きつけだという〈三平〉隣りの沖縄料理屋〈やんばる〉へ。珍しい料理が多く、安くてうまい店。あとから向井透史、岡島一郎のセド&牛コンビも参加。例によって、いろんなヒトを肴に楽しく飲む。わめぞと不忍と仙台で、誰と誰とをトレードしようかなどの罪のない(?)ハナシ。ここでもu-senくんは大人気だった(もちろんトレード候補)。そのうち、ムトーとジュンコちゃんとどっちが酔っぱらいか、みたいな話になると、ジュンコちゃんが立ち上がって不審な動きをする。そのまま12時近くまで飲むが、ジュンコちゃんが「眠いです〜」とむずかりだす。前野さんの娘のめぐたんなら、まだ宵の口の時間だぞ。ともかく寝つかせるところまでは責任あるので、山手線で一緒に帰る。池袋止まりなので、乗り換えようとしたら、「ナンダロウさん、降りるんですか? おやすみなさい」などと云う。君も降りるんだよ! そこから一駅ごとに眠い眠いというのを、いろんな話で気をそらし、なんとか仕事場まで連れ帰ってソファに寝かす。次の瞬間、すやすやと寝息が……。手間かかるなあ。それにしても、各地の「一箱古本市」関係者で酔っぱらいはだいたい女だと決まっているのが不思議。


千駄木に帰り、問題の案件について退屈くんと電話で話す。なんで、オレがフィクサーみたいな立場になっているんだと思う。とりあえず、いま一番やりたい仕事は、Pippoさんからオファーを受けている毒キノコの役です! 嘘です。ちなみに、今日のタイトルは最初「ムトー以上、めぐたん以下」でしたが、さすがにムトーが気の毒なので、差し替えました。