三匹のブタと一匹のモクロー

昨夜は12時ごろに眠り、朝8時に目が覚めた。旬公は朝方まで仕事していたらしいので、一人で本を読んだり、日記を書いたりする。10時ごろ旬公が起きだしてきて、鳥だしのスープに餅を入れたので朝食。ブタ小屋から、外の囲いにブタを出して運動させる。伸は体が大きいので、小屋にいるのがキツイようで、外に出すと嬉しがってすごい勢いで走り回る。掃除をして小屋に戻そうとするが、嫌がって逃げ回る。ブタを抱えた写真を見て、旬公が「違和感がまったくない」と云う。こいつらを食うのかぁと、早くも感情移入しつつある。「モクローが三匹を連れて逃げるかも」と旬公が予想したとおりになるかも。まずいなあ。





12時にまた海岸に行き、食堂へ。カキフライ定食を頼むが、でかいカキが三つついていて、ジューシーですごくウマイ。これで800円。刺身定食もウマそうだったので、また来たい。そのあとに図書館へ。県立図書館の分館なので、蔵書数が多く、館内が新しくて棚が見やすい。専門書が多く入っているし、人が少ないので、ゆっくり調べものができそう。ココなら一日いても大丈夫かも。しだいにエエ市がエエところだと感じ出しているのが、我ながら単純。ぼくの好きなところを熟知している旬公の罠にハマったのかも。


バス停まで送ってもらうが、その手前の交差点で降りて、ダッシュで〈ブックオフ〉へ。10分しかないので一回りして出てしまうが、じつは20分あとだったので、もっとゆっくり見ればよかった。バスでは例によってぐっすり眠り、ディズニーランドのあたりで目覚める。首都高に乗っていると、〈中日本印刷〉という看板がいつも見える。「中」は「中部日本」という意味なのだが、なんか大日本印刷に遠慮して中日本印刷としたみたいで、ほほえましく思ってしまう。3時半に東京駅着。西日暮里に戻り、連絡あれこれ。某社でやった仕事の原稿料が入ってないので問い合わせたら、別の人に振り込んでしまったとのこと。そりゃイイが、経理の都合で1ヶ月先でないと入金できないというのは、勝手な理屈だ。このパターンは先月にも一件あったが、フリーランスと違って社員編集者は基本的に「会社の金」だと思っているから真剣味がないのだ。


5時半に出て神保町へ。〈東京堂書店〉で、外山滋比古『新エディターシップ』(みすず書房)、奥泉光×いとうせいこう『世界文学は面白い。 文芸漫談で世界一周』(集英社)、大倉崇裕『福家警部補の再訪』(東京創元社)、唐沢俊一×岡田斗司夫『オタク論2!』(創出版)を買う。半蔵門線で永田町で乗り換え、有楽町線で月島。何年ぶりか。改札で岸川真さんと『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせ。ここに住んでいる岸川さんに案内され、まず昔の喫茶店でいまはハンバーガーとサンドイッチの店に行く。完全に昭和30年代の内装がそのまま残っていて嬉しくなる。ハンバーガーも美味しい。そのあと居酒屋へ。チューハイ飲みながらアレコレと。岸川さんは相変わらず熱いヒトであり、目指す方向が定まっている。ときどきすごい音を立てて脱輪するコトもあるが、またしっかり走り出す。だから信用できる。あれで、もうちょっと説教癖が抜けるといいんだけど……。盛り上がって11時半まで。西日暮里に着いたら12時過ぎ。資源ゴミを出してウチに帰り、風呂に入ったりして寝たのは2時。じつに濃い一日だった。