カッパくんにはたかれる

不忍ブックストリート実行委員が企画したイベントを二つご紹介します。

「D坂美女狂想」アンコール上映会

デビュー作「オールナイトロング」でヨコハマ映画祭新人監督賞受賞、地元在住の鬼才、松村克弥が乱歩への愛をこめて。谷根千の失われゆく風情を、一人の美女の白昼夢に描く、幻想と官能の郷愁・下町ファンタジー。乱歩の名作の舞台D坂(団子坂)に戦前から残る古い蔵の中で、特別公開!


と き:6月7日(日) 19:00〜19:30
ところ:映画保存協会 協和会の蔵
      文京区千駄木5-17-3  http://www.filmpres.org/
      千代田線千駄木駅 団子坂口から8分。
      団子坂上セブンイレブンの先、小林酒店の正面の路地を200М直進。  
      児童公園の奥が協和会の蔵です。
入場料: 500円
連絡先: オイカワ cinema-ranpo@hotmail.co.jp 
※参加希望の方はメールをください。  


帰って来たやまがら文庫フェア 開催します!


さすらいの古本屋 やまがら文庫が駿河台下カフェ「ヒナタ屋」に2ヶ月ぶりに帰って来ました。前回とは違う品揃えで皆さまのお越しをお待ちしております。


<場所>
カフェ ヒナタ屋
千代田区神田小川町3-10 振天堂ビル4F
営業時間:11:30〜22:00(ラストオーダー 21:00)
定休日: 日曜日、月曜日、祝日
http://www4.plala.or.jp/HINATA-YA/


<フェア開催期間>
6月2日(火)〜7月18日(土)まで


やまがら文庫
http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/


朝8時起き。雨は上がっている。西日暮里に行き、資料読みと連絡。12時前に〈ときわ食堂〉でいわし煮定食。〈古書ほうろう〉で今日の水族館劇場の前売り券を買って戻る。昨日の日記を書き、谷中コミュニティセンターのポストに本を返す。光源寺に行き、水族館劇場の客席で《私は猫ストーカー》上映会のチラシの封入。2日間入れさせてもらうことになったのだ。しかし、いちど袋詰めされているセットに1枚チラシを入れ込むのは意外にめんどう。受付の女性(福岡から上京して、今回初めて水族館に参加と)が少し手伝ってくれて助かる。2時すぎに終わり、いちどウチに帰る。落ち着いた瞬間、雨がどしゃ降りに。少し昼寝する。


目が覚めてもまだ雨は降っているが、小降りにはなっている。光源寺に行き、「水族かんのん楽市」の準備。小屋掛けしてあるが、少し雨漏りする。この調子だと売れないかなと思っていたら、意外に時間つぶしで覗いてくれるヒトが多く、冊数も金額も昨日より売れた。


7時に外で芝居がはじまり、それから入場。ほうろうの五号荘コンビと一緒に入り、前から二番目の左端に陣取る。水族館の講演での丸い人間の悩みは、足が伸ばせないと困るということなのだが、今日はラクラク。いちばん前にはオヨちゃんと彼女が。《メランコリア 死の舞踏》がはじまる。桃山邑さんの脚本はいつも、近代日本の棄民と彼らが吹き流されて集まる場所がテーマになっているが、今回はそういう背景を描くよりは、よりストレートに物語をものがたろうとしている、と思った。2時間ちょっとというコンパクトなつくりも関係しているかもしれない。その分、役者一人一人の演技を堪能した。ひいちゃんを演じた増田千珠はぼくのお気に入りの女優なのだが、丸メガネをかけたうつむく姿がほうろうのミカコさんそっくりだった(とあとで、みんなに云ったら「ゼンゼン似てない」と否定される。どうせ、オレの風貌の把握は大ざっぱですよ)。


幕間にはカッパくん改め児雷也(入方勇)がいつものローソク芸を披露したが、出てくる瞬間、一番手近にいたぼくのアタマをハリセンで叩いたので、思わず「いてっ!」と大声を出してしまった。続いてオヨちゃんも叩かれてた。今回は最初から外が見えるセットで、外と直結しているおり、例によって水がじゃんじゃん降ってくるので、かなり寒かった。ラストにはやはり大仕掛けがあった。終わってから、場内で打ち上げがあるのだが、進めておかねばならぬことがあり、退散。出がけに、久しぶりに遠藤哲夫さん(パンフに文章を書いている)と瀬尾幸子さんにお会いする。


水族館といえば、早稲田大学演劇博物館で「やぶれ船で流浪する水夫たち 水族館劇場20年の航跡」を展示中。8月3日までで、7月8日(水)にはシンポとバーレスク、8月2日(日)にはさすらい姉妹の公演がある。どっちかは観に行こう。