「はじめての共同作業」は一箱古本市です!

朝8時起き。昨夜配信された「早稲田古本村通信」の連載で、大学時代に「神秘学研究会」に顔を出した話を書いたら、ご本人のFさんからメールが。23年ぶりだ。いまやっている仕事を教えてもらい、なんだか納得した。昔のことを書いていると、こういう再会もあるんだなあ。


旬公がしばらく帰れないので、まだ短いが早めに散髪してもらう。二人とも仕事が詰まってるよな〜と話しつつ、〈千駄木倶楽部〉で「けものみち文庫」次号の編集会議を。こういうハナシだとやたら燃えるのだ。しかし、かなりほったらかしにしていたので、馬力を入れないと夏コミまでに間に合わない。旬公は『週刊現代』から異動になった戸井武史さんとの待ち合わせだったのだが、ハナシに熱中しすぎて戸井さんが来てるのに気づかなかった。


しょぼしょぼ雨が降る中を千駄木まで歩く。参照しなければならない本が多いのだが、なかなか進まない。アマゾンから届いたYTAMO[Limited Leaf]は、読書のBGMには最適。コンビニにコピーに出たり、メールを書いたりしていると、出かける時間。バスに乗って浅草まで。


雷門から吾妻橋へと歩き、アサヒビールのビルの21階にある〈レストラン・アラスカ〉へ。今日はココで、一箱古本市の店主「ドンベーブックス」こと、志村知彦さんと京子さんの結婚披露パーティーが行われるのだった。ビルの入口で吉井さんとバッタリ、エレベーター前で「でるべんの会」の岡部くんに会う。そうか、志村さんの仕事柄、出版関係の出席者も多いのだ。受付で、たけうま書房さん、書肆紅屋さん、モンガ堂さん、吉上夫妻、ミュシャくんなど一箱の関係者に次々に出会う。入ったところには「ドンベーブックス」と大書した段ボール箱が置かれ、古本が並べられている。一冊ずつに値札が付いており、結婚祝いに買ってお行きなさいというコトのようだ。その箱に群がっているのもやはり一箱の人たちだった。


あとから、〈古書ほうろう〉の宮地さん、桐谷さん、坂東さんらが登場。みんなスーツやらジャケットを着込んでいて、あの「サンダル履きのジャリっぱげ」(塩山芳明)こと宮地さんまでが礼服なので、裏切られた気分に。そんなぼくに、いきなり乾杯の挨拶が回ってきたので、二人との出会いをぐだぐだ話す。彼らの初めての共同作業はケーキ入刀じゃなくて、一箱古本市の店主だと力説するも、いまいちウケず。でも、ホントにそう思っている。そのあと、料理を食べたり、知り合いと喋ったり、ビンゴをやったりして、9時前にお開きに。ご祝儀に、ドンベー箱から山口瞳編『日本の名随筆 町』(作品社)を400円で買う。新郎の志村さんが自ら司会してたり雑用して回っていたので、主賓が奥さんひとりに見えたのが面白かった。ともあれ、リラックスしたイイ会でした。末永くお幸せに。そして、今後ともご夫婦で一箱古本市を手伝ってください。


終わってちょっと飲んでいこうとなったが、浅草の日曜はどこも早い。せっかく浅草に来たのに、〈神谷バー〉にも〈ニュー浅草〉にも入れず、〈和民〉で11時前まで。お開きになり、銀座線で上野広小路に出て、そこから桐谷さんとタクシーで帰宅。