「日没閉門」の寺に詣でる

今朝はゆっくり朝寝しようと思っていたが、習性になったのか、やはり8時に目が覚める。《つばさ》を観てから、洗濯や掃除。今日は暑くなるという予報を見て、出かけようかどうか迷う。豚肉とシメジの和風パスタで昼飯。そのあと、眠ってしまう。3時に起きだして西日暮里へ。


こんど書く原稿で取り上げる作家の墓参りをしようと、殊勝な考えを起こし、その寺に電話して何時まで墓参できるかを訊くと、「日没に閉門です」と云われる。まだ間に合いそうなので、出かける。駅から15分ぐらい歩き、墓にたどり着く。帰りに近くの古本屋に寄ったら、知り合いのヒトたちに出会った。


西日暮里に戻り、もろもろレンラク。今日は水族館劇場の新作《メランコリア》の初日なのだが、来週行こう。届いていたもの。大阪大学総合博物館の『映画「大大阪観光」の世界 昭和12年のモダン都市』図録。1937年制作の記録映画《大大阪観光》に映し出されたパンフレット、広告、出版物、写真などの資料120点を展示するというもの。こんな恐ろしい企画を考えるのは、やはり橋爪節也さんである。図録もよく出来ているが、コレはぜひ展覧会を見たいもの。だから、6月に大阪出張するときの予定に入れてある。ブルース・インター・アクションズからは、中野晴行『マンガ進化論』(解説・竹熊健太郎)。幻冬舎新書からは、藤木TDC『アダルトビデオ革命史』。トークの時に新書を書いているとおっしゃっていたが、これだったのか。


MIDIからは、nakabanさんのDVD作品[Der Meteor]が届く。アニメーションにトウヤマタケオが音楽を付けている。前作の波多野敦子さんもよかったが、こっちの音楽もイイなあ。nakabanさんは、6月1日(月)〜30日(火)まで〈トムズボックス〉で、個展「ニブロク」を開催。こちらは「鉄道」がテーマというので楽しみ。


塩山芳明さんからは、『ゲロダク』第2号が。塩山さんのインタビューが25ページも載っているのだ。塩山節炸裂で面白い。ただ、話した順番どおりに構成してるので、ハナシが行ったりきたりするのが難。やっぱり、俺様がやった塩山インタビュー(『日記日和』)よりは数段落ちるな。映画の話とか、もうちょっと簡潔にまとめれば? 7ページに出てきて、その後何度も登場するぼくについての注が、最終ページに付けられているのも謎。なんらかの意図が? 塩山さんが「奴は外見は気持ち悪いけど、面白いよ」とインタビュー対象に推薦してくれているが、ぼくは生ぬるいのが芸風なので、「偏った奴、狂った奴」を取り上げる貴誌には向かんでしょ。『畸人研究』の今柊二さんなんて、ピッタリだと思いますよ。


自転車でよみせ通りを走っていたら、今日明日はこの商店街の感謝祭だった。さまざまな催しがあったようだが、〈コシヅカハム〉の前に「東大生の大道芸」という張り紙が。どんな芸だったんだろう? ウチに帰って、東京新聞の夕刊を見たら、「大波小波」で岸川真さんの『フリーの教科書』(早美出版社)が取り上げられている。最近、ピンボケ気味の同欄だが、このコラムは珍しくまっとう。スグに岸川さんに電話で教える。旬公が東京に帰ってきたので、〈三忠〉で晩飯。たこ丼(たこの天ぷら)がウマイ。旬公は明日、30分刻みで人と会い、夜にはまたエエ市に行かれるそうである。いよいよ来週、豚がやってくるが、ぼくが対面できるのは6月に入ってからになりそうだ。