蘆花公園、鶴川、日ノ出町

朝8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。届いていたゲラを返送し、授業のレジメをまとめる。原稿を2本読み、12時半に出かける。新宿で京王線に乗り換えて、蘆花公園へ。久しぶりに降りるが、狭かった駅前の道幅がずいぶん広くなっていた。近くの洋食屋でドライカレーを食べる。この店は客に妙に老婦人が多い。ランチが980円からという店なので、やっぱり裕福なんだろうなあ。


世田谷文学館で「松本清張展」を見る。北九州市の清張記念館からかなりの展示物を借りているが、あそこで見なかったモノも多く、コンパクトな展示のしかたに好感をもつ。『点と線』の風間完の挿画をスライドショー的につないだ映像が面白い(この風間挿画を全部入れた『点と線』が、最近文春文庫から出た)。図録を買ってから、館の南に歩き、バス停から千歳船橋行きのバスに乗る。終点から小田急線に乗り、3時半に鶴川へ。塩山芳明さん、続いて奥山晶子さんが登場。


大学に着き、芸術資料室で雑談してから教室へ。今日のテーマはミニコミとフリーペーパー。最初に神保町ツアーで買ってきた雑誌のプレゼンを学生にさせる。そのあと、奥山さんのハナシ。アストラが出している『記録』のことから、奥山さんが入社したきっかけ、彼女が出しているミニコミ『葬』について。それまでの人生を聴いていると、やってきたコトがすべて『葬』につながっているようで興味深い。授業が終わってから、『葬』を買いに来る学生が数名。『HB』の橋本くんも聴きに来てくれていた。


バスで駅まで戻り、みんなと反対側の電車に乗る。町田で横浜線に乗る。30分以上かかって横浜駅に着き、京急日ノ出町へ。そこから〈試聴室〉をめざすが、一人で歩くと意外に遠い。黄金町から行くべきだったか。到着したときにはすでにライブが始まっていた。ガットギターの男性とボーカルの女性が演奏していて、あれ? オオルタイチってこんな感じなの? と思う。そのまま20分ぐらい聴いていたが、「テニスコーツのテーマ」で、この二人組がテニスコーツなのだと判る。アルバムを買ったこともあるんだが、そうかあ、これだったのか。女性はリコシェの豆ちゃんに感じが似てる。次がオオルタイチwith YTAMO(ウタモ)。前者はギターの男性、後者はキーボードの女性である。テニスコーツと対照的に打ち込みを多用し、そこ演奏を乗せていく。YTAMOのキーボードはいいなあ。二人も参加しているウリチパン郡の曲も多く、ふわふわといい気持ちになる。最後に、4人でカバーを中心に何曲かやる。テニスコーツが多少ゆるすぎる(緊張感が足りない)気もしたが、これは彼らの芸風なのだろう。


9時半に終わり、また日ノ出町まで戻り、こないだも行った〈第一亭〉へ。どの料理も500〜700円なので片っぱしから食べたくなる。次から次へと入る注文を、2人のおばちゃんが驚異のスピードでこなしていく。焼酎とハツ炒め、角煮丼(ドンブリじゃなくて皿に盛られて出てくる)。どれも感動的にウマイ。また来よう。


京急で品川まで出て、JRで西日暮里へ。荷物を片づけて、〈サミット〉で買い物してからウチに帰ると、《タモリ倶楽部》が始まるところだった。やっぱり、鶴川も横浜も遠いよ。


頼まれなくても無償の労力を惜しげなくつぎ込んでしまう退屈男(http://taikutujin.exblog.jp/)がまたやった! 「古本ツアー・イン・ジャパン」のエリア別索引(リンク集)の東京篇を公開したのだ。なんだか、「オープン・ソース」とか「シェアテキスト」とかで盛り上がっていた時代のインターネットの協働性を感じさせるうるわしい行為だ。でも、もうちょっと仕事につながるコトを優先したほうがいいんじゃ……?(いつもぼくが旬公に云われてることを、オウム返しに退屈君にお伝えします)