渡り妻、千駄木に帰る

朝8時起き。《つばさ》、だんだん気恥かしい展開になっている。多部未華子の酔っ払い演技にはいかにもムリがある。西日暮里に行き、遅れていた原稿を書く。そのあと、雑用いろいろ。エエ市にいる旬公に電話してみると、「いま、ヨコハマ。神奈川近代文学館で仕事してる」と。明日夜にはまたエエ市に帰るというので、一緒に晩飯を食べる約束をしておく。予約しておかないと、なかなか会えませんからね。たまにヨメが帰ってくるのでナンとかしなきゃと、単身赴任の夫を迎えるような気分で、千駄木のウチに帰り、掃除。本を片づけたり、床を拭いたり。


2時半に、大観音通りの〈フリュウ・ギャラリー〉(http://www.flewgallery.jp/)へ。代々木にあったギャラリーだが、先日こちらに移ってくるとオーナーの方からメールをいただいていた。しばらく前、前を通りがかると改装作業中だったが、今月2日にオープンしている。移転オープン記念展は「風流絶佳」というタイトルで、いろんなジャンルのアーティストが出品している。小林弥奈の染色(ティーポットを染めた布)と、はしもとみおの動物の木彫りが気に入る。5月20日(水)まで開催中。オーナーの女性に挨拶し、「不忍ブックストリートMAP」を置いていただく。ココは元は倉庫だったそうで、奥に長く、かなり広い。次の「成田ヒロシ展」では、31日(日)にポエトリーリーディングライブもあるという。


なお、名古屋の一箱古本市に参加した徒然舎さんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/tsurezuresha-diary/)に、谷中の〈やぶさいそうすけ〉なるギャラリーでの展覧会が紹介されている(hakako個展 drawing exhibition。5月17日まで)。最近新しいギャラリーができたという噂は聞いていたので、行ってみないと。ちなみに、二つのギャラリーについては、あちこちでお姿を拝見する「谷根千ウロウロ」(http://yanesen-urouro.bakyung.com/)さんがいち早くレポートされている。


3時前に〈ブーザンゴ〉に行くと、まだシャッターが閉まっている。予約したのに、相変わらずだなあ。〈往来堂書店〉まで行き、島本和彦アオイホノオ』第2巻(小学館)と土山しげる極道めし』第4巻(双葉社)を買って、また戻る。新潮社のTさん来ていて、二人でしばらく待つ。そのうち、自転車に乗った羽毛田さんが焦って不忍通りを突っ切って登場。危ないよ。「小説検定」の打ち合わせ。次号からちょっとレイアウトが変わることに。


いちど千駄木に戻るが、向こうのパソコンに入っているテキストが必要なことに気付き、西日暮里へ、途中、〈古書ほうろう〉に〈フリュウ・ギャラリー〉のDMを置きに行ったら、ミカコさんもぼくの直後に行ったとのこと。仕事場で原稿を数本読む。旬公は「丸ビルに寄ってくる」とメール会ったきり、音沙汰なし。帰ってきたと電話ある頃には、近場の飯屋は閉まる頃で、ウチでつくり置きのカレーを食べることに。「エンタメノンフ部」の合宿で岬まで連れて行ってもらったことを嬉しそうに話す。高野秀行さんもブログ(http://aisa.ne.jp/mbembe/index.php?eid=618)に書いてくれている。食べた後、ごろりと横になり、ぼくが原稿読んでいる横で、『モーニング』読みながら眠ってしまった。なんとなく、「妻問い婚」というコトバを思い出すぼくであった(この場合は「夫問い婚」か)。


6月26日(金)、仙台でのいがらしみきお×塩山芳明トークショーは予約受付中です(http://www.kaseinoniwa.com/cafe/2009bbs2009t07.html)。いがらしさんのサイトでも告知していただいたので、お客さんはなんとか入るとして、モンダイは、『ぼのぼの』ファンの純真な親子が間違って来てしまうコトだなあ。会場の都合で、予告タイトルがおとなしくなっただけで、基本的にエロ漫画雑誌でいがらしさんが仕事してた時期のハナシですからね。その辺、お間違えなく。こんな濃い話聞けるチャンスはもう来ないかも。