いよいよ明日から一箱古本市

朝8時起き。《つばさ》を観てから仕事場へ。ちょっと原稿を読み、汐見地域活動センター(本郷図書館)まで印刷しに行き、〈ときわ食堂〉で昼飯を食べてから、また仕事場へと戻る。やっておかないとヤバイ細かい準備が多い。3時にまた汐見地域活動センターへ。こんどは2階の会議室で、明日の一箱古本市の備品仕分け作業。10人の実行委員で手分けして、2時間以上かかって片を付ける。


旧安田邸へ。森まゆみさんとジョルダン・サンドさんのトーク谷根千建築紀行」。客は座敷にほぼ満員。多くの建物の記録や保存運動にかかわってきた二人だから、話に説得力がある。上野桜木に移築・保存された〈吉田屋酒店〉についてのハナシが興味深い。終わって、もういちど汐見センターに戻り、ウチで預かる荷物を持って帰る。そのあと、〈往来堂〉にも荷物を運ぶ。コレでなんとか明日を迎えられそうだ。


そういえば、合間に読んだ『キネマ旬報』の小林信彦×芝山幹郎対談はとてもオモシロかった。《グラン・トリノ》の見どころをきっちりと伝えてくれている。前回の《チェンジリング》対談では小林信彦の受け止める役だった芝山さんが、今回は画面に見えているものに細かい検証(といっても、トリビアになりすぎない程度に)を加えていて、たのしい。その対談で芝山さんが「イーストウッドを神格化しすぎちゃって」という典型が、『文學界』の蓮見重彦青山真治阿部和重の座談会。本郷図書館にあったのだが、阿部が話す準備が出来てないことへの言い訳をぐだぐだ話すと、それに対して蓮見が「それはきわめて正しい!」と云う冒頭から、まじめに読む気を失う。そして、ラストのネタバレまで強行しての結論が、この映画は「Tシャツとベルトの映画」だそうな。思いつきにしか見えない蓮見の発言に、いちいち感心して見せる2人が馬鹿にしか見えない。もう一誌、『ユリイカ』もイーストウッド特集を組んでいるが、コレがいちおう買って読むつもり。


明日と明後日は、いよいよ一箱古本市です。明日は谷中側、9スポットでの開催です。天気は心配ないようで、むしろ日焼けにご注意。推奨ルートはココ(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090427)です。一箱以外にも、映画保存協会での新作映画上映、ギャラリーKINGYOでの古本アニメ上映などのイベントもあり、一日かけてゆっくり回ることをおススメします。ぼくはいつもの通り、自転車部隊として走り回っています。見かけたら声をかけてください! 


二日目の4日(月・祝)は千駄木側、10スポットでの開催。曇りですが、雨は降らないようです(と祈りたい)。ぼくはこの日、店主としても参加。千駄木の郷の「古本けものみち」です。自転車部隊兼任なので、妙齢の女子数人を売り子に頼みました。買ってください。イベントでは、「青空洋品店」がもとのお店近くに一日だけ帰ってきます。いろいろ売りますよ(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090430)。


両日とも朝8時に「しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/)に開会宣言をアップします。では、明日お会いしましょう!