ブーザンゴから谷中ボッサへ

朝8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。今週の授業の準備や、今日のトークのメモなど。新潮社から太宰治の特集号届く。太田光セレクトの短篇がウリ。『yom yom』別冊という感じ。12時半に出て、〈みずま〉でロースカツ。


ブーザンゴ〉に行き、今日のトークの準備。出演してくれる『coaster』の安達玲奈さん到着。昆虫が大好きな「虫愛ずる姫」なので、虫のイラストが全面に入った服を着ている。その後、お客さんが集まり、ほぼ満席となる。最初の方、どこの会場でもやっているフリーペーパーの現状を話したが、お客さんがシーンとしているのでなんだか緊張して来て、大学の講義みたいな口調になる。ヤバイと思っていたら、茂木淳子さんが遅れて入ってきたので、話しかけて立ち直る。後半は安達さんに、いろいろ訊いていく。何を尋ねても意外な答えが返ってくるので、オモシロイ。手作業でつくっているとは思っていたが、あのリングはプラスチックをひとつひとつ切断してつくっていたとは! 小学校のときにすでに「編集癖」があったというには、なんか納得した。あと、同誌にはご主人がエッセイを書いているものの、「制作はなにも手伝ってくれない」と云っていたのだが、あとで彼に怒られたとして、ブログ(http://fpcoaster.blogspot.com/)で訂正しているのがカワイイ。


お店が狭いので、お客さんは15人で一杯だったが、『エホンだより』のオアナさん、『京都ワッチャー瓦版』の山本くん、奈良の〈よつばカフェ〉でのカルピスイベントに合わせてフリーペーパーをつくっている女性、静岡からやってきた男性、メディアテーク仙台の女性、千駄木のライターの女性など、客層が濃い気がした。和光大学の教え子2人も来てくれたので、終わってから、〈イリアス〉や〈不思議〉を案内する。


いちど西日暮里に帰り、メールチェックしてから、また出かける。日暮里図書館のポストに延滞していた本を返し、〈馬賊〉でつけ麺を食べる。今週はなぜかつけ麺への愛が高まっている。ここのスープは濃くてうまいけど、どんどん冷めていくのが哀しい。谷中墓地側に渡り、上野桜木町へ。先日爆発した工場の焼け跡を見る。ホントに残骸だ。


〈谷中ボッサ〉で、「菅原克己の風景展」のオープニング雑談会。行ってみたら、25人もいたのでびっくり。いつの間にこんなに予約入っていたのか。げんげ忌でお見かけする方もちらほら。冊子と展示作品の作者である山川直人・保光敏将・内田かずひろの3人に加えて、小沢信男さんが加わり、吉上恭太さんの司会で進行。いろんな話が出たが、菅原克己が現実には大きい場所を、詩では小さなものとして描いていて、「それが菅原さんの詩なんだ」という小沢さんの言葉がよかった。針小棒大の反対なんだな。


終わってどこかに行こうというコトになるが、近くの〈デニーズ〉は満席。根津まで下って、いつもの韓国料理屋に入る。12、13人であれこれ話す。カムジャタンに掛っている粉を、ぼくが「ジャガイモの粉ですよね?」と訊いたら、店のお姉さんに「いいえ、エゴマの粉です」とビシッと訂正される。すいません、いい加減なこと云いました……。10時半にお開きになり、ウチに帰る。


新聞で、俳優の中丸忠雄の死去を知る。76歳。東宝のアクション映画で、クールな悪役といえば、この人でした。岡本喜八映画では、カッコイイのにどこか間抜けなキャラとして扱われがちで、ちょっと気の毒でした。でも、好きだったな。


ブーザンゴ〉(http://www.bousingot.com/)のフリーペーパー展は、明日も明後日もやってますので、ぜひどうぞ。開店時間をお確かめの上お出かけください。配布用のフリーペーパーは、数に限りがありますので、いろいろ欲しいヒトは早めにご来店を!