一箱古本市week、雨の中の初日

朝8時起き。昨夜からの雨がいまも激しく降っている。「みちくさ市」は当然延期。でも、コレぐらい明確にできないと判っているほうが、関係者には助かるはず。《つばさ》を観て、昨夜の残りで晩飯。今日は一箱古本市weekの初日で、いろいろ動かなければならないのだが、雨で移動が徒歩になるのが痛い。自転車だとスムーズなんだけど。


三崎坂上の〈茶ノ間〉へ。今日一日、ミシマ社が出張してくるというイベント。すでに社員のヒトたちが準備中。社長の三島さんが車で会社の畳を運んでくる途中ということだが、ギリギリの時間になるようだ。あとで来ることにして、西日暮里の仕事場へ。ドアの前に宅急便の大箱が置いてある。S社のNさんからの仕事の荷物だった。ゴールデンウィーク初日にこんなのを送ってくるとは、憎いヤツだ。ほかに、ミリオン出版から中田薫(構成)・中筋純(撮影)『廃墟本3』を送っていただく。石風社からは、岩崎京子『花咲か 江戸の植木職人』と小林澄夫『左官礼讃2』を。あと、アマゾンからsakanaの初期音源を集めた4枚組[initial works collection 1990-1991]が届く。リマスターしているようだが、ブックレットに歌詞しか載っていないのは不満。せっかくの復刻なのだから、メンバーのインタビューぐらい入れてほしい(そういうのがナイのがsakanaっぽいとも云えるが)。


フリーペーパー展の荷物をまとめ、タクシーで〈ブーザンゴ〉へ。助っ人のオアナさん、山崎さんが急遽手伝ってくれる。展示用のファイルと配布用の最新号、膨大な量になり、この空間でどう並べるか判らなくなる。あまりな無計画ぶりに、店主夫婦も助っ人の2人も呆れたことだろうが、自分からアイデアを出してくれる。結局、ファイルは中央の棚の上に積み重ねて、配布用は手前の箱にというレイアウト。壁際には現物をいくつか吊るしてみた。3時前にはなんとかカタチがつく。皆さん、ありがとうございました。


〈礪波〉で半チャンラーメンを食べて、〈茶ノ間〉へ。2階ではワークショップが進行中。参加者を何班かに分けて、本の企画を考えさせ、編集会議で1点決めた後は、営業会議、POPづくり、デザイナーとの打ち合わせ、と進んでいく。ぼくが行ったときには、すでにタイトルが決まっていて、POPづくりに入るところだった。狭い二階に30人ぐらいがひしめきあっていた。文化通信の星野渉さんが取材に来ていた。S社の女性も来て挨拶したら、先のNさんは隣の席だという。名前もなんだか似ている。スープ・デザインの尾原史和さんが来て、三島さんとの公開打ち合わせに入るところに電話があり、〈ブーザンゴ〉に戻り、京都のフリーペーパー『ぱんとたまねぎ』の林舞さんと友だちに会う。林さんは相変わらずのんびりしていて、東京堂への行き方を説明しているだけで1時間ぐらい経ってしまった。


また、〈茶ノ間〉に戻り、最後のところだけ聴く。終わったあと、ワークショップに参加した中村孝司さん(スモールライト)に声をかけられる。10年以上前に彼が『レトリックアンドロジックス』というフリーペーパーを出していたときに、文化通信で取材している。いまは『音頭大百科』『日本語訳詩の洋楽カバーおもしろ大百科』などの冊子をつくっているが、そのうち単行本を発行したいと考えて、このワークショップに参加したという。意外なトコロでの再会だった。終わって、よみせ通りの〈H〉で打ち上げ。根津で土曜日に20人が入れる店はココしかない(よって、店名を黙秘)。カウンターで隣に座った女性が、話している最中に三島さんの奥様だと気づき驚愕。めちゃくちゃ美人で頭の回転も速いヒトだった。


千駄木駅でみなさんと別れ、ウチへ。一日に三崎坂を歩いて三往復して疲れたが、フリーペーパー展もミシマ社イベントもうまく行って、よかった。


なお、〈ブーザンゴ〉での29日(水・祝)のトークは、残り3名です。狭いので立ち見はお受けできません。来たいと思っている方は、早めにメールkawasusu@nifty.comで予約してください。