鼻水と原稿まみれの42歳

8時起き。昨夜から鼻水が止まらなかったのだが、今朝はもっとひどくなる。それでも仕事場へ行かねばならぬ。ひっきりなしに鼻をかみながら、長めの原稿に取りかかる。資料の使う部分を最初に決めておいたせいか、意外に順調に進み、2時すぎに書きあがる。腹が減ったので、コンビニで弁当を買ってきて食べ、薬を飲む。そのあと、まえがきと参考文献リストを完成させたら5時半。これでこの本については、一通り原稿を書き終わった。名古屋から帰ってからの20日間ちょっとで、なんとかデッドラインに間に合わせることができた(まだ直しや校正があるのだが)。今日はこの仕事で精いっぱいで、一箱古本市関係の連絡はひとつもできず。すいません。


途中、niftyからのメールで今日が誕生日ということを思い出す。42歳。この1年間はやたらと早かったなあ。


往来堂書店〉で、牧村健一郎獅子文六の二つの昭和』(朝日新聞出版)、坪内祐三『ストリートワイズ』(講談社文庫)、下関マグロ『まな板の上のマグロ』(幻冬舎文庫)、森孝一編『文士と骨董 やきもの随筆』(講談社文芸文庫)、『谷根千』第92号などを買う。『ストリートワイズ』の単行本が晶文社から出た1997年は、『季刊・本とコンピュータ』が創刊した年で、編集室で平野さんか津野さんから、この本の出版記念会に行ったことを聞いた覚えがある。アレから、もう12年も経ったのか、などと感慨にふけりつつ、ウチに帰り、布団にもぐりこむ。


8時すぎに起き、DVDで《Gメン’82》の2枚目。井上梅次瀬川昌治など手堅い監督の演出した回はやっぱりオモシロイ。江波杏子が車椅子で霊安室に突っ込むシーンの江波の顔が怖い。厚揚げと豚肉のトマト炒めをつくって食べ、薬を飲む。まだ鼻水は止まらない。『谷根千』第92号を眺める。特集は「谷根千の町工場」。ほかの部分でも、これまでこの雑誌がやってきたことを、いまの視点で過不足なく押さえており、とてもいい号になっている。ところどころに「最後のお願い」「最後の募集」などとあり、あと1号で終わるんだなという気分を新たにする。なお、8月21日〜30日に谷中の〈ギャラリーTEN〉(http://blogs.dion.ne.jp/blogten/)で、「谷根千工房がやってきた 雑誌『谷根千』の終刊から」という展覧会が行なわれます。


『HB』の橋本くんが「ワメトーク」の写真をアップしてくれている(http://d.hatena.ne.jp/hbd/)。なんだよ、文章だけじゃなくて、写真もウマイじゃないかよ。モノクロだと上がり屋敷の雰囲気が引き立つなあ。Pippoとウサリンの写真が、アメリカのサーカス団みたいだ。塩山芳明さんもちょっと男前に見える。