「古本屋地図の解題書誌(改訂)」は労作

朝8時起き。自転車で西日暮里へ。風が強い。遅れていた『彷書月刊』の原稿を書く。予告通り、「古本屋ツアー・イン・ジャパン」(http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/)について。2時間ほどで書き上げる。先日のワメトークの打ち上げで、武藤良子が「『古ツア』の正体当てクイズをやるから、ここに予想を書け!」と岡崎武志さんと退屈君に職業と年齢を書かせていた。「当ったヒトにはナンダロウさんがおごる」と勝手に決めていたが、どうしてそうなるんだろう? まあ、職業・年齢ともに完璧に当てたヒトにはビールの1杯ぐらいおごってもイイですよ。我と思わん方は、このブログのコメント欄に書き込んでください。


この原稿の枕で、全国の古本屋地図が冊子版では、2005年の野村宏平『ミステリーファンのための古書店ガイド』(光文社文庫)以降出てないと書いたが、あとで、「書物蔵」さん(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090412)が「古本屋地図の解題書誌(改訂)」を発表していることに気づく。これは労作。こういう一覧が欲しかったんですよ!


一箱古本市week関係の雑用、旬公がエエ市に送る荷物の発送、売り込みの電話や訪問などに対応しつつ、残った長い原稿の資料をチェック。だいたい構想はできたが、原稿を書くにはいたらず。Tさん、明日かならず仕上げますんで。時間がなくタクシーで映画保存協会に行き、Iさんと一箱古本市の打ち合わせ。いつも公園側から入っていたので、事務所のほうから上がるのは初めて。『谷根千』の最新号ができたと教えてもらう。


豆腐屋と鶏肉屋で買い物して、ウチに帰り、資料読みの続き。ちょっと寝てから、『へんなの 杉浦茂の摩訶不思議世界』(晶文社)を読む。装丁が知り合いの真田幸治さんだった。こういうポップなデザインがウマイとは意外だった。図版を眺めていると、京都でやっている展覧会に行きたくなる。本書は「中野晴行編」となっているが、作品解説は「マンガ評論界の淀川長治」こと、みなもと太郎さん(細部にわたる記憶力がスゴイ)、コラムやあとがきは蔦津よたろうというヒトが書いていて、中野氏名義の文章は一つもない。蔦津=中野かと思ったら、そうでもなさそう。なんかフシギだ。


ワメトークの感想を、いろんなブログで拝見。司会をホメてくださっているのも嬉しい。ただ、みんな「ナンダロウさん」とか「南陀楼さん」としか書かないから、「はてなキーワード」や検索で見つけにくいんだよなあ。ホメるにしろけなすにしろ、せっかく言及してくださるのなら、いちおう知っておきたいので、どこかに一度フルネームで書いてくださると助かります。ぼくは知り合いのことを書くときも、なるべくそうしています。変換するだけで面倒な名前ですいません。