『CABIN』と菅原克己本

朝5時半に目が覚めてしまい、録画しておいたテレビドラマの《黒部の太陽》を観る。高度成長期独特の目的のはっきりしたハナシが痛快で、1時間ぐらい観てしまう。なんとなく寝ていられない気分になり(単純)、仕事場へ。7時から原稿にかかり、10時までに2本書いてしまう。「ライターの仕事は納期を絶対に守ることだ」と、一度ぐらい云ってみたいもの。不忍ブックストリートの書類もろもろ。午後から長めのを1本書いて、今日は打ち止め。


中尾務さんから『CABIN』第11号届く。高橋徹月の輪書林)、青山南鶴見太郎河内紀扉野良人田中美穂蟲文庫)と素晴らしい執筆メンバー。小特集・小沼丹では大島一彦、鈴木地蔵山川直人さんからは、『昼と夜の空のつぎ目 菅原克己の風景』が。内田かずひろ、保光敏将さんとの菅原本3冊目。これにて完結。この3人による展覧会が、4月29日から菅原克己にゆかりの深い谷中の〈谷中ボッサ〉で開催される予定。


金沢文圃閣から目録と新刊案内。目録から2点注文。新刊の『戦前 東京/大阪出版業史』全3巻は、戦前の出版組合や協会の記念誌の復刻で、出版社・新聞名の索引が付く。使えそうな資料だが、各巻1万5000円なので手は出ない。がんばってるなあ、金沢の書誌鳥は。


Mさんと西日暮里駅で待ち合わせ、国会図書館での資料コピーを受け取る。「この一週間は一日2本ペースで書いてるんだよ」と云うと、「もっと早くやればいいのに……」とつぶやかれる。思わず、「そんな正論云うなよなあ」とふくれてしまった。一度帰り、自転車で出かける。三崎坂に出るあたりで、新しい「不忍ブックストリートMAP」を持った若いカップルを見かける。まだ、広告主に配布した程度なので、いち早く手にしてくれて嬉しい。〈往来堂書店〉で、森下裕美大阪ハムレット』第3巻(双葉社)と雑誌『本人』を買う。打ち合わせまでちょっと時間があるので、〈chi-zu〉でコーヒー。『hon・nin』あらため『本人』のリニューアル号、ちょっとピンとこない。吉田豪山崎邦正インタビューも、珍しくオモシロくなかった。板谷さんの事務所で、一箱古本市のチラシの校正戻し。


スーパー〈大銀〉で買い物して千駄木に帰り、《黒部の太陽》の続き。大根と豚コマの煮物(しらたき入り)と昨日の味噌汁で晩飯食べながら、前後編を最後まで。よく練られた脚本で、香取慎吾小林薫をはじめとする役者陣もなかなか上手かった。未だソフト化されていない映画版(熊井啓監督、三船敏郎石原裕次郎主演)を映画館で観たくなった。


そのあと、先週からの惰性で録画していた朝の連続ドラマ《つばさ》の一回目を。多部未華子の魅力に全面的に寄りかかったドラマだ。でも、《だんだん》で限界までハードルが下がっているので、わりとフツーに観れてしまった。