2009年版「不忍ブックストリートMAP」できました!

kawasusu2009-03-26

朝8時起き。《だんだん》を観てから、仕事場へ。10時半までに1本書いて、〈古書ほうろう〉へ。「不忍ブックストリートMAP」の最新版が4万部納品される。表紙の色が緑になり、紙質もちょっと変えました。イイ感じであります。今週末ぐらいから各地で配り始めます。デザイナーの板谷さんからチラシの初校を受け取る。


ちなみに、今月土曜日の《出没! アド街ック天国》は谷根千特集を、1時間半のスペシャルで放映。「不忍ブックストリート」も取材されたので、カットされなければ何位かに入るようです。会議の様子など撮影されたが、ドコまで使われるか。


1時に『東京トーフ屋散歩手帳』の豆惚舎くんが、仕事場にやってくる。3時間ほどのバイトを頼んだのだ。倉庫の荷物を引っ張り出して、本の捜索。2時間かけて、何冊か必要な本を発掘するが、いちばん探していた本は見つからず。明日国会図書館に行くか。しかし、積みなおしたおかげで、ある程度スペースができた。豆惚舎くん帰ってから、もう一本書く。


6時に出て、神保町へ。〈東京堂書店〉3階に「不忍ブックストリートMAP」を持っていく。1階で、今野勉『テレビの青春』(NTT出版)、滝澤昌忠『新田潤の小説』(鳥影社)、五十嵐太郎編著『ヤンキー文化論序説』(河出書房新社)を買う。〈神保町シアター〉へ。開演前に『アスペクト』を読んでいたら、永江朗さんの読書日記に内澤旬子『おやじがき』のコトが。「私だったら内澤さんにどうスケッチされるのだろう」って、我が家ではウチザワが永江さんに会う前に想像で描いたスケッチという珍品がありますよ。アスペクトからは、4月下旬に矢部智子『本屋さんにいきたい!』が刊行予定とのこと。コレは楽しみです。


特集「浪花の映画の物語」、今日は三隅研次監督《女系家族》(1963)。原作は山崎豊子。冒頭、スネスコの画面を隅々まで使った映像に目を見張る(撮影は宮川一夫)。大家の3人娘が、周りの連中を巻き込んで、財産相続でもめるハナシ。なんか知ってると思ったら、数年前に米倉涼子主演でテレビドラマ化されたのだった。米倉と同じ長女役は京マチ子。もう格が違うっつうか、釣り上った眼しもぶくれの顔で、この世の不機嫌さをすべて集めたような表情が凄い。二号役の若尾文子、番頭の中村鴈治郎、叔母の浪花千栄子の裏表ある演技も素晴らしく、いかにもエグい浪花映画として楽しめた(途中、ちょっと寝たけれど)。


神保町シアター、この次は太田和彦セレクトの特集「昭和の原風景」(4月11日〜5月8日)。こないだ、太田氏の『シネマ大吟醸』(小学館文庫)の書評を書きつつ、この中の映画をまとめて観たいなァと考えていただけに、うれしい企画。《花形選手》(清水宏)、《むかしの歌》(石田民三)、《絹代の初恋》(野村浩将)、《明日は月給日》(川嶋雄三)、《モダン道中 その恋待ったなし》(野村芳太郎)など、見逃せない作品が並ぶ。〈大井武蔵野館〉以来久々に、《春秋一刀流》(丸根賛太郎)も観たいもの。


4、5月はほかにも監督、俳優特集が目白押しで、4月12日からは〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で中平康特集、15日からは〈新文芸坐〉で淡島千景特集、5月2日からは〈シネマヴェーラ渋谷〉で緑魔子特集と忙しい。もうちょっと時期をズラしてやってもらえないかなあ。