広島で小学生に戻る

9時に目覚ましで起きる。いい天気。チェックアウトして、路面電車で日赤病院前へ。ずっと前に広島大学のキャンパスがあった辺りだ。喫茶店でモーニング食べて時間をつぶし、〈大学堂書店〉へ。昔ながらの古書店という品揃えだが、全体的にお買い得な感じ。文庫の50円均一でドナルド・E・ウェストレイクを3冊、100円均一で木島始『阿呆な友』(晶文社)、店内で前原大輔『スケバン 女子高校生の性と非行の実態』(双葉社)300円、『ぼくらの映画百科 SF映画と特撮大特集』(実業之日本社。こどもポケット百科)500円などを買う。これだけ買って1100円。イイ店だなあ。


またまた路面電車で袋町まで戻り、〈ブックオフ〉。105円コーナーだけ見るが、古いものがフツーに並んでおり、5、6冊買ってしまう。今回の旅は古本は買わずに置こうと思っていたのだが、すっかり荷物が重くなる。もっとも合計金額は3000円以下だ。


原爆ドームの前に立つと、すこし厳粛な気持ちになる。平和記念館に寄る時間はなかった。本川沿いに鈴木三重吉の生誕碑が立っていた。川を渡り、器と道具の店〈LOUTO〉(http://louto33.blog33.fc2.com/)を探して川沿いに歩いてみたが、見つからず。電話してたどり着く。大きなビルの脇にくっつくようなカタチであるので、見つからなかったのだ。金沢のガラス作家さんの個展を開催中。


お店のTさんに挨拶。店と同じ名前のフリーペーパーを出していて、フリーペーパー展にも出してくれている。昨年に福岡から旦那さんの実家である広島に戻ってきて、店を出したという。あとから、デザイナーの旦那さんも出てきて、話しているうちに、ぼくが出雲出身だと云うと、彼も子供の頃に出雲に住んでいたという。しかも、スゲサワに住んでいたと。ウチの近所じゃないか! で、聞き出していくと、なんと、同い年で誕生日は3日違いで、同じ小学校に通っていたことが判明。何人か友達も共通していた。小学4年生で転校したという。


こんな偶然があるのか。惜しむらくは、ぼくの小学校のころの記憶はまだらにしか残ってない(その大半が本にまつわること)ので、彼のコトがどうも思い出せない。学校からの帰り道も一緒だし、スゲサワには友達も多かった。どう考えても、一緒に遊んでないハズはないんだけど……。むしろ母親の方が、そのころのぼくの行動には詳しいので、いずれ確かめることにして、再会を約して別れる。いや、驚きました。


昨夜行った〈ヲルガン座〉はすぐ近く。その数軒さきに、〈辛部〉という広島つけ麺の店があるので入ってみる。広島はつけ麺の街なのだそうな。ネギ、のり、かつおぶし、チャーシューが乗っていて、冷たいつゆで食べる。つゆは辛さが選べる。たしかにウマい。600円。ただ、ぼくはつけ麺は温かいスープで食べる方が好みだ。今回最後に路面電車に乗り、広島駅へ。30分後ののぞみ号に乗り込む。車内では、東直己『眩暈』(角川春樹事務所)を読み、ポメラで2日間の日記をつける。集中して書いていると、ちょっと乗り物酔いみたいになった。6時半に東京着。


広島は予想以上にオモシロかったです。2日間で知り合いもたくさんできました(率直に云って、この二日間にお会いした女性はみんな美女だった。ヲルガン座で隣に座ったTさんは、燗した日本酒をくいくい飲む豪傑美人でした)。10月末に予定されている一箱古本市に合わせて、また行くコトになるだろうから、いまから楽しみです。これから半年間でいろいろ進めていくということなので、広島に住んでいて参加してみたいというヒトはコンタクトしてみてはどうですか? ブログ「お好み本ひろしま2009 スタッフブログ」(http://okonomibon.cocolog-nifty.com/blog/