寝不足で神戸から

結局2時間ほど眠ったところで、目覚ましで起こされる。チェックアウトして、肥後橋から西梅田に出る。阪神電車で元町へ。荷物をコインロッカーに入れ、商店街へ。〈海文堂書店〉はまだ開店してなかったので、ちょっと先の〈ポエム〉という喫茶店に入る。競馬中継がガンガンかかていて、あとから入ってきた熟年男女の四人組が、競馬新聞を見ながら、馬の名前から「これは来る」とトンデモな推理を展開している、そんな店だった。


海文堂に戻り、福岡さんに挨拶。北村知之くんが先日からこの店で働いており、今日もレジに入っていた。店内を巡り、神戸関係の新刊を3冊と文庫2冊、それと佐々木譲『暴雪圏』(新潮社)を買う。この店に来ると、どうも買い込んでしまう。北村くんと近くのカフェに入り、サンドイッチを食べつつ、近況を聞く。元気そうでよかった。


12時半に〈トンカ書店〉に行くが、まだ開いてない。同じ階のトイレに入って戻ったら、頓花さんが来ていた。開店するなり、お客さんが次々に入ってくる。レジ前に椅子を出してもらって座り、話を聞く。興味深いハナシ多し。北村太郎センチメンタル・ジャーニー ある詩人の生涯』(草思社)500円、ほかを買う。1階のレコード屋hythm record〉に行ってみたら、神戸のインディーズバンドのCDを置いていて、いろいろ視聴させてくれる。3枚買う。


このあと、神戸に単身赴任していた『本棚の溜息』の帰山さんが東京に帰るということで、家で集まりがあり、そこに参加する予定だったが、トンカさんにこの辺の店を教えてもらったので、そっちに回ることに。〈Fabulous OLD BOOK〉は海外絵本の専門店。古本と雑貨の〈ハニカムブックス〉は行ってみたら、まだ開いてなかった。その近くに前にも行った〈レトロ倶楽部〉があり、『ムービーマガジン』のバックナンバーを4冊買う。さらに、高架下の古本屋と中古レコード屋を流す。〈丸玉食堂〉でローメンを食べる。汁気たっぷり。〈ちんき堂〉とジャズ喫茶にも寄りたかったが、雨が降ってきたので、断念してJRで新大阪へ。


4時前にのぞみに乗る。車中では『暴雪圏』に読みふける。しょっぱなから登場人物が多く、彼らがどうからんでくるのか、わくわくする。7時前に東京駅着。西日暮里の仕事場には7時半に着き、荷物を置いてからウチに帰る。この二日間で5時間ぐらいしか寝てないのに、妙にアタマが冴えている。関西の引力なのか。ほんとはあと2日ぐらいいたかったのだが……。


というわけで、駆け足の大阪・神戸取材は無事終わりました。〈calo〉のフリーペーパー展は3月7日(土)まで続くので、ぜひ足を運んでください。配布用のフリペは店長の石川さんがこまめに補充するそうです。