おぼえ帳とへうげ十作

朝から仕事場。1時すぎにラーメン屋と〈古書ほうろう〉に寄った以外は、ひたすら机に向って座談会のまとめと、書評を書く。どちらも『進学レーダー』。6時半にやっと終わる。しかし、明日にはもう一本あげないと、土曜日に大阪に出かけられないのであった。ああ、映画を観に行きてえなあ(もっとも記録的な金欠状態なので、出かけずにすめばそのほうがイイ)。


ウェッジ文庫のHさんから、平山蘆江『東京おぼえ帳』(本体800円)を送っていただく。次号の『彷書月刊』で取材させていただいたのだが、役得みたいですみません。カバー・扉とも原本の感じを再現しようとしている(このカバーの絵を使った本が別にあるのだが、それは見れば判るでしょう)。目次の「芝居から劇場へ」「萬龍と照葉」「浅草繁昌記」「名物そばと鮨」などという項目がそそられる。解説は鴨下信一


『モーニング』のFさんから以下のお知らせが。

〈ト・コヲシケ2009〜へうげ十作「今焼」展(一服目)〉


会期:2009年2月27日(月)〜3月8日(日)
会場:東京目白・ギャラリーFUURO
    東京都豊島区目白3-13-5 イトーピア目白カレン1F
    JR山手線目白駅下車 徒歩2分 
営業時間:11:00〜19:00(会期中無休)
参加作家:第3回へうげ十作
     青木良太 大江憲一 駒井正人 鈴木卓 棚橋祐介 
     新里明士 服部竜也(美濃) 山田想(常滑) 
     田村一 二階堂明弘(益子) 森田公亮(ゲスト・笠間)


昨秋大好評を博した、たち吉+伊勢丹へうげもの展〉に続き、2回目となるへうげ十作ユニット展を開催します。今回は山田芳裕へうげもの』第8服刊行記念として編集部主導単行本装丁担当のシマダヒデアキ+岡下陽平(L.S.D)が獅子奮迅大きなコトはできません、小さなコトをコツコツやります


十作各選手の多種多彩な新作はもちろん、登場人物をモチーフにした作品、桃山陶の銘品をカバーした作品、作中に登場する織部暗躍の陶舗「瀬戸屋」陶額、伊達政宗男の勲章・イニシャル「D」アイパッチなど、まさに世界にひとつだけ……の逸品も出品予定。まさにハンドクラフトな催しです。


へうげもの official blog」http://hyouge.exblog.jp/


サイン会とかトークのレベルではなく、作品世界と現実を融合しようとする試みを、連載をやりつつやってしまうとは、山田芳裕もFさんもスゴイ。


スゴイといえば、映画専門古書店稲垣書店〉の目録が久しぶりに『日本古書通信』に掲載。通算99回で、「戦前ビラ・プログラム大特集」。それと同時に別刷りの手書き目録が送られてきた。カネはないが心意気を買って、1,2点注文する予定。


神戸〈海文堂書店〉の福岡さんから、お知らせ二つ。

古書店「一栄堂書店」海文堂支店、開設!


一栄堂書店は、【探偵小説】の品揃えの豊富さで知られる老舗の古本屋さんで、当店で2回開催しました「海文堂の古本市」にも参加いただいてきました。
今回は、横溝正史江戸川乱歩山田風太郎大下宇陀児山中峯太郎香山滋木々高太郎……など、探偵小説の読者&マニア垂涎の作家の古本を大放出いただき、当店で販売いたします。もちろん、すでに絶版・品切れになっている本ばかりです。
大好評となるのは必定。ご探求リストをお持ちの上、ぜひお越しください!


と き  3月1日(日)〜3月31日(火)
ところ  1F・「NHKテキスト」コーナー横


一栄堂書店(無店舗)
〒 653-0827 神戸市長田区上池田6-8-15
FAX・TEL 078-641-1650


★第3回「海文堂の古本市」


と き  3月20日(金・祝)〜3月29日(日)
ところ  2F・ギャラリースペース <Sea Space>


“新刊書店で古本市”も、もう3回目。いつも大盛況! さらに今回は、「イマヨシ書店」さんが新たに参戦! ますます熱い古本市になります。


<参加古書店
あさかぜ書店(明石)/一栄堂書店(長田区)/イマヨシ書店(兵庫区)/オールドブックス ダ・ヴィンチ中央区)/レトロ倶楽部(中央区)/やまだ書店(兵庫区


海文堂書店
〒650-0022 神戸市中央区元町通3-5-10
TEL 078-331-6501 FAX 078-331-1664
http://www.kaibundo.co.jp
books@kaibundo.co.jp


神戸・元町には〈ランダムウォーク・ブックス〉(http://randomwalkbooks.web.infoseek.co.jp/)が新規オープン。前の店には行ったことがないので、今週末に寄ろう。