実行委員会はバレンタインデーに

眠れなくて夜中まで起きていて、その結果、朝起きられず、仕事にかかれない→その結果、ひきこもりになってしまう→眠れなくて……という悪循環がしばらく続いていて、さすがにヤバイと思い、とりあえず決まった時間に寝て起きるというアタリマエのことをやるようにしたら、だいぶ生活が元に戻りました。


今朝はいちど仕事場に行き、それから神保町へ。10日ぶりぐらいか。〈東京堂書店〉1階で、小川糸『喋々喃々』(ポプラ社)、紀田順一郎『横浜少年物語 歳月と読書』(文藝春秋)、『全国まずいものマップ 清水義範パスティーシュ100 3の巻』(ちくま文庫)を、3階で、浅生ハルミン『猫座の女の生活と意見』(晶文社)を買う。『喋々喃々』は〈古書ほうろう〉の宮地さんがブログ(http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/20090212)で書いているとおり、谷中が舞台で我々の親しんでいる店が出てくる。パラパラめくってみたら、おお、たしかに「一箱古本市」の語が。〈すずらん堂〉で、久世番子『私の血はインクでできているのよ』(講談社)、山上たつひこ『中春こまわりくん』(小学館)、『コミックビーム』を買い、西日暮里へ戻る。11時半にMさんがやってきて、資料のチェックをやってくれる。こちらは、今日の実行委員会の資料づくり。


フリースタイルから、小森収編『都筑道夫ポケミス全解説』が届く。都筑氏が早川書房のハヤカワ・ミステリ・シリーズ(通称ポケミス)に寄せた解説を集成したもの。全572ページ。2700円。ポケミス・サイズで三方を黄色く塗り、ビニールカバーをかける、本文のレイアウトもポケミス的、という徹底した模倣ぶり。それでいて装丁が平野甲賀さんで、平野文字が表紙に躍っているのがいい。ひとつの叢書・シリーズに対しての敬愛に満ちた本なので、ミステリファンでなくても必携でしょう。ちなみに、いま編集中(まだ来ない原稿が……)の「書評のメルマガ」連載のふぉっくす舎さんのコラムは、編者・小森収氏についての回です。


3時に〈谷中ボッサ〉で5人の方と会い、「一箱古本市week」中にココで行なう展覧会の打ち合わせ。おもしろい展示になりそう。


5時半、千駄木交流館で不忍ブックストリート実行委員の会議。新しいメンバーが加わったので、15人が狭い部屋にぎゅうづめに。そこに某テレビ番組のカメラが回っている。会議の様子を撮って帰って行ったけど、放映で使われるかは謎。地図、一箱古本市、一箱weekと駆け足でハナシを進める。これまでと違った視点からの意見が出てくるのが新鮮。8時半に終わり、残った8人で〈小奈や〉へ。あれこれ話して解散したのは11時。これまでの実行委員会の会議は7時開始で飲み会の終りが午前2時というすさまじいペースだったので、今日ぐらいに解散するとちょっと拍子抜けするな。帰りにYさんからチョコレートをいただき、そういえばバレンタインデーだったと気づく。会議にあれだけたくさんの男女がいたのに、そんなハナシは出なかったなあ。ある意味、見事だ。


塩山芳明さんのアストラからの新刊の正式書名が『出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代』に決まったとのこと。部外者なので云う立場じゃないんだけど(でも、ヒトの考えたタイトルにケチをつけるのは、部外者ならではの特権なり)、シンプルなほうがよかったのにねえ……。だって、メインタイトルとサブタイトルとのあいだに整合性がないんだもん。