自称「東京堂御用達編集者」

『ベスト・オブ・谷根千』(亜紀書房)、出足好調です。地元〈往来堂書店〉では最初の入荷分が最速で売り切れ、〈東京堂書店〉では今週のベスト10の5位であります。ぼくはこの数年、わずかな冊数しか編集してないのだが、その全点がこのベストにランクインしている(文庫の『出版業界最底辺日記』は対象外)。「東京堂御用達編集者」と名乗りたいが、お金の匂いの漂ってこない称号である。


アマゾンでCDを買うのが普通になってしまい、CDショップを除く習慣が薄れつつある。今週はロンサム・ストリングス[BLOSSOM]、電気グルーヴ[The Words]が届く。電気のはシングルCD+DVD。「The Words」CMバージョン(15秒しかない)には上戸彩の声が入っている。もう一曲、「Mojo」もCMで使われていた。


本多正一さんからメール。作家の泡坂妻夫さんが亡くなったという。朝日の夕刊を見たら載っていた。75歳。死因は書かれていない。幅の広い作家だったので、全作を読んでいるわけではないが、ミステリについてはほぼ読んだと思う。ベスト3は、やはり古いのになってしまうが、『亜愛一郎』シリーズ、『喜劇悲喜劇』、『乱れからくり』あたりか。