『大阪人』古本特集はイイぞ

いろんなコトがせっぱ詰まってきて(以下、前日と同)。


水曜日の茶話会で、デザイナーの板谷成雄さんが、音楽雑誌『ポプシクル』について話してくださいました。木崎義二さんが自分の好きな音楽についてのリストや評論を載せたいという情熱で、十数年にわたって出していた雑誌です。板谷さんは20代の頃にこの雑誌に出会い、毎号買い続けてきたそうです。雑誌の現物を眺めながら、そこで取り上げている曲を板谷さんが編集したCDで聴くという、ゼータクな時間でした。来月の茶話会は〈ブーザンゴ〉が一週間ほど休むということなので延期して、3月11日(水)に行ないます。話者はトンブリン(http://imaginarybeings.com/tomblin/)さんで、テーマは沖縄らしいです。


昨日、某メディアとの打ち合わせがあり、その後、〈古書ほうろう〉で取り置いてもらった、吉田衛『横浜ジャズ物語 「ちぐさ」の50年』(神奈川新聞社)を受け取る。横浜のジャズ喫茶〈ちぐさ〉の店主が書いた本で、探していた。ほかに「小説検定」の資料も買い、領収書を2枚書いてもらって店を出た。そのあと、晩飯の買い物に行って財布を見たら、なんだか手持ちのカネが多い。そういえば、さっきお金払ったっけ? 慌てて宮地さんに電話したら、「そうだっけ?」と。レジで確認してもらったら、たしかに払っていなかった。店には山ちゃんもいたのに、3人とも気づかないとは……。


『大阪人』3月号届く。特集は「続々 古本愛」。今回の特集は徹底した店の紹介だ。「天満天神・古本愛ツアー」で9軒、「古書店ヌーヴェルヴァーグ」で8軒(初めて知った店がある)、その他で3軒+古本市2つをたっぷりとページ数を取って紹介している。しかも、ほとんどの記事が無署名。ということは、編集部の人が書いたのだろうか?(まさか、古本好きで知られるCさんが一人で書いたとか?) 座談会・インタビューの類もなく、署名入りエッセイが4本だけというのも潔い。そのうちの1本は田中啓文さんの連載で、〈天牛〉の思い出を書かれている。ぼくは天神橋筋の〈幸文堂〉について短いエッセイを書いている。前2回の特集に比べると、ビジュアル的な要素は少ないが、読みごたえは充分だ。


堀内恭さんから入谷コピー文庫最新刊、桂浜吉『パッパ本! 父に捧げるほろ苦い鎮魂歌』が届く。鶴田浩二笠智衆黒澤明東野英治郎高木彬光の子どもが書いた本を紹介している。


4月12日(日)、「ワメトーク」として、『エロ漫画の黄金時代』(仮題←そろそろコレで確定したら?)を出す塩山芳明さんを囲み、武藤良子南陀楼があれこれ喋ることになりました(Pippoミニライブつき)。ただ、こんな身内のメンバーだと同書の宣伝にはならないような気が。版元のアストラに告ぐ。本書をちゃんと売りたければ、同書に登場する有名人(亀和田武高取英大塚英志いがらしみきお杉作J太郎あたり)と塩山さんのトークを企画すべし。本人がイヤがっても、関係ありません。