極私的2008年ベスト12のテーマは「回想」

年の終りに、今年読んだ本のベスト12を書いておきます。掲載は順不同。今回は小説は省きました。


武藤康史『文学鶴亀』国書刊行会
栗原裕一郎『〈盗作〉の文学史』作品社
坂崎重盛『東京読書』晶文社
岡崎武志『女子の古本屋』筑摩書房
津野海太郎『おかしな時代』本の雑誌社
椎根和『POPEYE物語』新潮社
大阪府立文化情報センター編『「プガジャ」の時代』ブレーンセンター
滝田誠一郎ビッグコミック創刊物語』プレジデント社
霜月たかなかコミックマーケット創世記』朝日新書
辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』上・下 青林工藝舎
小林まこと青春少年マガジン1976〜1983』講談社
東村アキコひまわりっ』1〜9巻、講談社


いまのコトよりも、ひと昔、ふた昔前のハナシが面白い年でした。このテーマだと、青木正美『古本屋群雄伝』(ちくま文庫)なども入るはずだけど、まだ途中までしか読んでないので。ただ、古いハナシといっても、かつての黄金期のエピソードに耽溺するだけじゃなくて、その中に、いまの自分がやりたいこと・やろうとしていることへのヒントがないかを求めて読んでいたように思う。


今年もやれなかったこと、やり残したことはたくさんありますが、「トーク十番勝負」や「けものみち文庫」など新しいコトもできました。ブログのほうは、年の後半でやや息切れしてしまった感がありますが、ヤメる気はありませんので、長い目で見守ってください。年末にブログを引っ越した(http://kemonomici.exblog.jp/)旬公ともども、来年もどうぞよろしくお願いします。皆様、よいお年を。