ピッポ号が行く!

日記書いてる余裕はないのだが……。ピッポさん(http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/)、旅猫さん(http://tabineko.seesaa.net/)の日記の補足のつもりで書きます。

先週の土日、ピッポさんの車で長野に行ってきた。同乗者はピッポさんの音楽をつくっているミュージシャンのカヒロさんと、旅猫さん。ピッポさんは車道楽とかで、ゆったりしたカーナビ付きの車で、快適なドライブになった。カヒロさんはまだ30代前半だけど、聴いている音楽が近いのか妙にハナシが合う。ジャグバンドのオムニバスに彼が参加している曲なんか、「君はナゴム世代かね?」と尋ねたくなるようなヘナチョコで軽快なサウンドだった(あとで、いま手に入るカヒロさんのCDを注文した)。


途中少し渋滞したけど、3時には〈追分コロニー〉に着。さすがに寒い。すぐに岡崎武志さんのトーク開始。このことは『本が好き!』の連載で、そのうち書くので略。1時間後に近くで星座観察会がはじまるのだが、ぼくの我がままで、小諸にある〈りんどう文庫〉へピッポ号で向う。この店、もとは別の場所にあってやたらに本が多いと聞いていたが、ことし小諸の駅前に店を出したという。商店街の真ん中で、新刊書店のあとに入っている。奥のほうに100〜500円の本がジャンル問わず詰め込まれており、何冊も買う。この時点で星座観察会には遅刻決定。駐車場に車を入れて、ロータリーの前のなんでもあるレストランに入る。中央に寿司のカウンターがあり、端のほうに「うなぎコーナー」(?)がある不思議な造り。客は我々だけだったが、なにかモタモタしていて、そばやうどんが出てくるまでに30分以上かかった。味もそれなり。


また夜道を〈追分コロニー〉まで戻ってくるが、斎藤さんに電話したら「いま終わりました〜」とのこと。自分たちで外に出て、自主的に夜空を見上げる。どれがどれだか判らないが、とりあえずたくさん星があってキレイでした。星座より古本屋を選ぶぼくらには、この程度がちょうどイイ。斎藤さんたちが戻ってきて店で休憩し、また車に乗って今日の宿泊所へ。会社の保養所で一般人も泊まれる施設。食堂でビールやワイン飲んで話し、斉藤さんたちが帰ったあと、ぼくの部屋で1時ごろまで話す。そのまま布団敷いて朝までぐっすり。


翌朝7時半に起きて、朝食。岡崎さんと別れて、ピッポ号で高遠へ向う。運転しないので、方角とかゼンゼン判らない。山を見て音楽を聴いているうちに、高遠の〈本の家〉に着く。帰りの時間が心配なので、ひととおり見てチャイを飲んだら出なければならない。そのあと、山奥に入って〈長藤文庫〉にも行く。大塚さんと会うのは何年ぶりだろう。元気そうだった。この二店のことも書くつもり。


高遠のある伊那市に入ってから、やたら「ローメン」の看板が目につく。森田信吾『駅前の歩き方』(集英社)というマンガで、伊那の人の「常食」(郷土でフツーに食べるもの)として、このローメンが紹介されていたのを思い出す。ラーメンと焼きそばの中間みたいなものらしいので、ぜひ食べたいと思ったが、帰りは別のインターチェンジから高速に乗るので、ローメンのある地域から離れてしまい、残念。その代り、杖突峠という絶景の場所にある〈峠の茶屋〉で、じつにウマイ信州そばを食べた。


いよいよ帰りだが、高速に乗ってしばらくすると車の流れが悪くなり、渋滞の連続。八王子に入ってからは完全にノロノロ運転に。ピッポさんは夕方から家で親族会議があるそうだが、大幅に遅れそう。5時間ぐらいずっと乗っているので、さすがにみんなグロッキーになり言葉も少なくなる。しかし、高井戸あたりで車の流れがスムーズになり、やっと一般道に出られる。曙橋駅近くで下ろしてもらい、都営新宿線で帰る。


ピッポ号のおかげで楽しい取材ができました。ありがとうございます。


内澤旬子『おやじがき』は、結局連休明けから書店に並んでいる模様です。いつものように「本の本」コーナーではなく、サブカルとか女性エッセイのコーナーに並んでいる可能性がありますので、探してみてください。29日のトークは、予約だけですでに80人突破! 行くつもりの方は予約を。とにかく入れるだけ入ってもらうつもりです。