デザイナーは魔法使いじゃねえよ

昨夜も息がせつくて遅くまで眠れず。朝8時起き。座っている分には大丈夫だが、自転車に乗ると息がきつい。この状態になるとしばらく治らないのだ、イヤだなあ。西日暮里で谷根千本の各章に入れる座談会をまとめる。メモとってたのから起こせばいいと軽く考えていたのだが、とんでもない間違い。本来は記事をセレクトするための集まりでそっちのメモが主体であり、しかも実際の本の構成とはまるで違う順番で話しているので、どこをどうまとめればいいのか見当が付かない。結局、愚直にやるしかないとテープを引っ張り出して最初から聴く。時間はかかるが、やっぱりナマの話は臨場感がある。2時半までやって、急いで出かける。


小川町で乗り換えて、九段下の千代田図書館でG社のTさんと会う。資料を見ながら打ち合わせをしたいので、研修室を予約してもらったのだ。4時間ほど使えて900円。もちろん蔵書も持ち込める。本の打ち合わせには最適だと思うので、今後も使おうっと。下のカフェコーナーで今後の進行の打ち合わせ。面白い本になるだろうが、時間が足りるだろうか?


歩いて神保町に向う。相変わらず息が苦しい。〈日本特価書籍〉で、森まゆみ(文)・平嶋彰彦(撮影)『旧浅草區 まちの記憶』(平凡社)と柴田宵曲編『奇談異聞辞典』(ちくま学芸文庫)を買う。〈高岡書店〉では吾妻ひでおうつうつひでお日記 その後』(角川書店)を。スケッチ以下の絵とメモみたいな文章で、あまり期待できない。〈書泉グランデ〉で、西村賢太『小銭を数える』(文藝春秋)、芦辺拓『十三人の陪審員』(創元推理文庫)、小島英俊『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『en-taxi』の最新号を買う。


東京堂書店〉に着いたときは、息切れがピークに。畠中さんと会って話すつもりだったが、まだしばらく上がれないというので、後日に会うことにする。『幻影城の時代 増刊 編集者断想集成』(「幻影城の時代」の会)を買う。編集長だった島崎博の後記を収録したもの。先日、島崎氏が台湾から来日するということで、本多正一さんから集まりに誘われたが、気後れして行けなかった。台北の古本屋で、島崎さんが編集して台湾で出た日本ミステリの雑誌を見かけたことがある。


ぜいぜいと息をつきながら、千代田線に乗って西日暮里へ。デザイナーIさんから、谷根千本のあとがき、やっぱり予定のページ数に収まらないと連絡アリ。そりゃ、そうだよな。ぼくもいつの間にかデザイナーさんを魔法使い扱いしていたらしい。旬公とときどき行くおにぎり屋で晩飯。また戻って、谷根千の座談会の続き。10時半になんとかカタがつく。


11月8日(土)、福岡「ブックオカ」の一箱古本市の店主募集がはじまりました(http://www.bookuoka.com/)。開始から3年目。わざわざ遠くから足を運ぶに足るイベントに成長してます。9日(日)には、南陀楼とスコップ上原さんとのフリーペーパートークもやります(http://www.bookuoka.com/event/0819.html)。土日、泊りがけで参加してみては?