オレは魔法使いじゃねえよ

疲れが激しくなると、喘息っぽくなる。寝ているときもずっと咳が止まらず、7時前には起きてしまう。メールをチェックすると、オオギさんとヤマサキさんから谷根千本のあとがきが届く。最初はモリさんのあとがきに数行足すというハナシだったのだが、ヤマサキさんが数行補足することになり、さらにオオギさんも書くということになって、届いてみれば、とても予定のページ数に収まりきれない分量。どうすりゃイイんだよ。編集者を魔法使いだと思ってもらっちゃ困りますよ。まあ、それだけ信用してもらっていると思うと、嬉しくはあるのだが。


《だんだん》を観てから、出かける。谷根千工房の前でヤマサキさんが来るのを待ち、校正を受け取る。西日暮里へ。複数のゲラを突き合わせ、追加のテキストを整理し、図版のキャプションを編集して、台割を修正し……と、この上なくメンドくさい作業。1時半にちょっと遅れて、谷根千工房へ。版元との営業会議。タイトルは『ベスト・オブ・谷根千 町のアーカイヴス』に決定。11月前半見本の予定。西日暮里に戻り、ちょっとだけ横になり、遅れていた『SPA!』の書評。今回はイキオイで書いた。


そのあと、谷根千本のゲラの続き。米子から帰ってみると、窓辺の鈴虫が鳴かなくなっている。1匹は姿が見えず、もう1匹は死んでしまった。谷根千工房から籠を買ってきたときには、まだこの本の入稿が始まった頃だった。ああ、もう10月なのだ。デザイナーのIさんに初校を戻し、〈ターボラ〉でカツオのたたきとカキのグラタン。うまい。ぐったりと疲れて、ウチに帰る。


「本の山」自慢、何人もの方からメールいただきました。でも、もうちょっと反応が欲しいので、しばらく受付を継続します。我こそは「本の山キング」と思われる方は、ぜひご連絡を!