調査・調査の一日

昨夜は眠れぬままにネットを見たり、谷根千本のゲラを校正したりして、4時前まで。目覚ましで8時半に起きる。外は曇っている。駅の中にある立ち食いそば屋で、たぬきうどんと吾左衛門寿司(押し寿司)のセット。とくにうまくはない。商店街のほうに歩き、市立図書館へ。30分前なので外のベンチで待つ。勉強しにきた中高生が入り口前に集結。3分の2は女の子だ。10時に開館。


郷土資料室で調べ物。一箱古本市の舞台となった商店街の歴史と、板祐生について。一箱の出店者で小説家でもあるMさんから昨日、鳥取の作家について聞いたのでその資料も少々。いろいろと興味深い。国書刊行会のTさんから電話が入り、図書館の外で待つ。広島から車でやって来たTさんに拾ってもらい、南部町の〈祐生出会いの館〉へ向う。途中で昼飯でもと思っていたが、食堂の類はほとんど見つからず、けっきょく出会いの館の隣の食堂で食べる。


館に入ると、稲田さんと青砥さんが待ちかねていた。企画の方向性を話し、今日明日でどんな作業をするかを相談する。貼込帖が入った箱が20箱ぐらいあり、それを開けて確認し、使えそうなものをTさんがデジカメで撮っていく。この他にも、ファイルに突っ込んであるもの、バラのものが山ほどあり、先を思うと気が遠くなる。でも、こういうところに籠もって、シコシコとメモを取る作業は嫌いじゃない。


5時に切り上げて、米子に戻る。ホテルのロビーで、もと弦書房三原浩良さんと待ち合わせ。つい先ごろ、引退して実家のある松江市に戻ってきた。連絡したら、わざわざ会いに来てくださった。日曜日で休みの店が多いが、ホテルのすぐ近くの焼き鳥屋は開いていた。飲みながら3人でいろいろ話す。三原さんは新聞記者出身ということもあってか、地方出版人にしては珍しく、愚痴が先行しないヒトだ。だから、会うたびに勇気付けられる。9時半まで飲み、駅まで送って別れる。Tさんと駅前のぞんざいな感じの食堂に入り、チャーシューメンを食べる。ごくフツーの中華そばでウマかった。


ホテルに戻り、いったん眠るが、2時前に目が覚めてしまい、谷根千本のゲラを最後まで見る。もう4時になるので、そろそろ寝よう。