「米子・まちなか一箱古本市」無事終わりました

朝目が覚めたら9時前。8時に目覚ましかけてたのだが、鳴らなかったのかな? 外に出て、朝飯を食べられる店を探すが、こういう地方都市の駅前では見つからない。けっきょく今日の会場近くまで歩いてしまい、商店街の中にある喫茶店でモーニング。あとから、昨夜一緒に飲んだMさんが入ってきた。この喫茶店は飲み屋の並ぶ路地にあるのだが、その中に〈亀公〉という店があるのがおもしろかった。


今日はこの商店街で前からやっている「戸板市」というフリーマーケットがあり、「米子・まちなか一箱古本市」も行なわれるのだ。釣銭を用意し忘れたことに気づき、コンビニを探すが皆無(あとで永井会長に両替してもらった)。ぼくは今井書店の〈青杏文庫〉の前に出店。隣は今井の永井会長が自ら出馬。ほかの方々も、100メートルぐらいの間のシャッターが下りている店の前に箱を出している。10人ほどで合計24箱(複数箱出している人もいるので)。10時に販売開始。


今日のことは、某誌で始まる新連載の一回目に書くので、思いきりはしょるが、売り上げはさほどでもなかったが、とても楽しかった。出店者が少ない分、皆さんとたっぷり話せた。その中に「正式の証明45」(http://d.hatena.ne.jp/u-sen/ プライベートモードらしい)のu-senくんがいたのに驚愕。ナンと、下関から6時間かけて車でやってきたのだ。彼の箱もヨカッタが、ほかにもいい本を出している箱があり、10冊以上買って大荷物となる。


3時に販売終了。売れ残りの荷物を、次の開催地・仙台に宅急便で送る。つい一昨日、明治に日本各地を巡業して歩いた活動弁士の記録『頗る非常! 怪人活弁士・駒田好洋の巡業奇聞』(新潮社)の書評を書いたばかりだが、やってることはぼくもあんまり変わらないなと可笑しくなる。


3時半に〈青杏文庫〉の2階でミニトーク。といっても、出店者がほとんどなので、車座になって、みんなでイロイロ話す形式にした。前に「しのばずくんトートバッグ」を通販で購入してくれた(今日も持ってきてくれた)Tさんとそのお友だちや、このブログを読んでいるというヒトも参加。次回の開催に向けて盛り上がる。今後の動きはブログ(http://yhitohako.exblog.jp/)で報告されるのでご注目。【追記】すでに今日の模様の写真がアップされています。


終わったあと、地元のケーブルテレビからコメントを求められる。これからまた下関に帰るというu-senくんを引き止めて、商店街のカフェ(なんか複雑な階層になっているオシャレな店)でメシをおごる。もはや「人見知り」がネタにまで昇華している彼だが、二人で向かい合っても喋んないもんなあ。しかたなく、退屈君みたいにあれこれインタビューしてしまう。ドコにも書かないけど。別れたあと、駅通りにある玄米カフェとかいうのに入り、オーガニックビールを飲み、書評の本を読む。ひとりで飲み屋に入る気も起きず、8時にはホテルに入ってしまう。テレビもつまらんし、することもナイから、持ってきたゲラでも読むか。明日から2日間、南部町〈祐生出会いの館〉での調査。


ホテルに帰って見た、今日の山陰中央新報で懐かしい店名に出会う。「ジャズ喫茶で女子大生演奏会」という記事で、「八年前に閉店した松江市千鳥町のジャズ喫茶の名店『ウェザーリポート』でこのほど、島根大学教育学部・音楽研究室の女子大生三人による限定ライブがあった」とある。いまどき見出しでも本文でも「女子大生」を躍らせるあたりに地方新聞のある意味の揺ぎなさを感じたりするが、それはともかく、〈ウェザーリポート〉は大学のときにいちど行って、そのだいぶあとに再訪したら見つからなかったのだ。すでに8年前に閉店していたのか。ちなみに、明後日スタートするNHK朝の連続テレビ小説《だんだん》の舞台は松江。まだ米子にいる日なので、初回はホテルで見てみよう。郷土愛がむやみにたかまる夜。


旅先で飲みに行かない夜は、仕事をやらねばと思いつつ、ネットを見てしまう。ブログにちょこちょこ追加しているのが、その証拠。ヒマのあるヒトはメールください。起きていれば返信早いですよ。