ふちがみとふなとライブ&トーク、立ち見受け付けます

10月22日(水)のふちがみとふなとライブ&トークですが、おかげさま予約が50人に達しました。ここから先は、「立ち見、あるいは観づらくてもOK」の方を対象に、あと10名ほど予約を受け付けます。それで完全に締め切りますので、早めにご予約ください。詳細は以下にあります。
http://www.yanesen.net/horo/info/1682


朝から仕事場で、『進学レーダー』の書評の本を読む。毎回3冊なのでいつもはすぐ読める本を混ぜておくのだが、今回は読みごたえのある本が並んだ。その一冊、高田理惠子『男の子のための軍隊学習のススメ』(ちくまプリマー新書)は、軍隊や戦争を描いた小説を紹介した本。なるほどジュニア向け新書でこのテーマかと感心した。必要以上にくだけた言い回しやすべりまくっているギャグがなければ、満点差し上げたいのだが……。もうひとつ気になったのは、赤沼三郎という推理小説家について、「雑誌『新青年』で活躍し、現在でも推理小説ファンには馴染みのある名前だと思います」という部分。ホントですか? ぼくはそこそこ推理小説が好きだけと、馴染みはないっす。


もう一冊は、折原一『クラスルーム』(理論社ミステリーYA)。ジュニア向けなのに、いつもの悪意ある世界が展開。姉妹編『タイムカプセル』も読まねば。そして、市川慎子『おんな作家読本〔明治生まれ篇〕』(ポプラ社)。作家のセレクトと、彼女たちのエピソードのセレクトが絶妙。たまらなく吉屋信子が読みたくなり、『自伝的女流文壇史』(中公文庫)を引っ張り出す。ひとつだけ難点を挙げれば、文字が小さいのでオジサンには読みづらいこと。


青木正美さんから『自己中心の文学 日記が語る明治・大正・昭和』(博文館新社)をお送りいただく。日記が「自己中心の文学」とは的確な定義だ。何十年もにわたる日記書き・日記読みの青木さんならではの本だな、これは。


晶文社の「スクラップ通信」の臨時増刊号は『雑談王』特集。裏を見ると、『sumus』関係者の晶文社からの刊行物リストが。魚雷さんの本も扉野さんの本と一緒に、ぼくや扉野さんの共著『ミニコミ魂』も。ちょっとだけ自慢すると、『ミニコミ魂』がいちばん早いのです。『雑談王』関係では、〈青山ブックセンター〉青山本店で岡崎&山本フェアは開催中、22日に〈古本酒場コクテイル〉で岡崎さんのトーク、10月上旬からは〈リブロ〉名古屋店で「sumus祭り」があるそうだ。


朝からなんだか眠くて、本を読みながら、ソファでうたたね。5時ごろに出て、大手町乗換えで門前仲町へ。久しぶり。〈魚三酒場〉に寄ってみるが、当然のごとく満席で待っている人もいる。諦めて〈朝日書店〉を覗いてから、前を通ると、ひとつだけ空席が。酒を2杯飲み、アジタタキやあなご天ぷらを食べる。安いしウマイのだが、おばさんの無愛想さは相変わらず。真正面にいるときに注文しても、絶対に返事をしないので、通っているのかどうかワカラナイ。酒1杯もらうのに何度云ったことか。あれが「しきたり」になってるのは、妙なものである。この店に来ると、なんだかいつも自分が卑屈になっている気がしてしまう。もっとフツーに接したいものだ。


ちょっといい気分になり、〈門仲天井ホール〉へ。「くりくら音楽会 ピアノ大作戦」という企画。客は20人ほど。まず、渋谷毅石渡明廣のデュオ。いつもの「月の鳥」の世界にひたっているうちに、眠くなってくる。ちょっと意識を失っていたら、膝をつつかれてハッと起きる。どうもイビキかいてしまったようで、前の人に注意されたのだ。静かなホールだからよけい音が響いたはず。すみませんでした。すっかり目を覚まして、次の小川美潮とピアノの吉森信のデュオを聴く。吉森はスプラゥトゥラプスのメンバーでもあるが、この二人だけでやるのは初めてだそうで、普段やらないという曲が聴けた。吉森のホンキートンクっぽいピアノに乗せられて、美潮さんの歌もひとつの楽器のようになっていった。タブラトゥーラに提供した「へべれけ」が聴けたのがよかった。終わって帰ろうとエレベーターを待っていたら、渋谷さんに声をかけられ、握手を求められる。飲んでいるといつも握手するんだよな、渋谷さんは。


千駄木まで帰って、交差点で信号待ちしていたら、向こうにはとちゃんが。いつも同じスタイルなので、すぐ判る。芸工展では〈谷中ボッサ〉と〈レインボーキッチン〉で展示するとのこと。