サボテンとひなぎく

朝8時起き。雨がポツポツ降っている。西日暮里に行き、谷根千本のまえがきを書く。旬公の本のオビ文を依頼していた方から快諾のメール。うれしい。書き終えてから、千代田線で出かける。国会議事堂駅で丸の内線に乗り換えて、新中野へ。交差点のところにある「新中野ビル」の上のほうのボロボロさに感動。ソウルや香港のビルみたいだ。デジカメ持ってくればよかった。


地図をプリントアウトしてきたが、ちょっと迷って、〈ギャラリー冬青〉へ。写真集の版元である冬青社の1階にあるギャラリーで、中庭があっていい雰囲気。同社から出た、白石ちえこさんの初の写真集『サボテンとしっぽ』に合わせての展覧会をやっている。たまたま中里和人さんもいらしていた。写真集と同じ作品だが、大きいサイズで見ると、また印象が違う。どういうシチュエーションで撮ったのか判らなかった写真について教えてもらい、納得。中里さんが帰った後も、白石さんと話す。読売新聞連載の枝川公一さんの「東京ストーリー」で白石さんが登場した記事を見せられて、一昨年にぼくと旬公が載ったと云ったらビックリしていた。


白石さん、中里さんの写真は現在、富士吉田市で行なわれている「まちがミュージアム2008」でも展示されている。このイベント、いつも行きたいと思っているけど、なかなか行けないんだよな。今年は21日(日)まで。


また、向島では中里さんの写真展が。

中里和人個展『夜・自然・もうひとつの東京』


期 日: 2008年9月27日(土)〜10月12日(日) 会期中無休
時 間: 月〜金(12:00〜19:00)、日(12:00〜18:00)
会 場: 現代美術製作所
     〒131-0031東京都墨田区墨田1-15-3
     ※東武伊勢崎線東向島駅より徒歩約3分
http://www15.ocn.ne.jp/~g-caf/


9月27日(土) オープニングイベント(入場無料)
◆第1部 17:00〜18:00 
 NPO向島学会「平成20年度 第2回 交流サロン」
(1)アルトナーレ2008について オッテンゼン⇔向島の交流をめぐって
 報告:山本俊哉/ 記録映像:住中浩史
(2)写真展『夜・自然・もうひとつの東京』について
トーク中里和人、遠藤清(木土水)
(3)向島学会活動報告


◆第2部 18:00〜20:30 
オープニングパーティー
 ※華道家・上野雄次による花いけのパフォーマンス(投げ銭興業)があります。


駅前まで戻り、古本屋を見つけて入ろうとしたら、入り口まで積みあがっている。「お気軽にお入りください」と貼り紙があったが、入らずに丸の内線に乗る。荻窪の北口の小路にある〈富士〉で、鮭フライ定食。冷奴やタクワンと具がたっぷりの味噌汁がついて、580円は安い。


タウンセブンを抜けて、〈ひなぎく〉へ。23日で閉店するので、最後に見ておこうと思って。西岡兄妹の展覧会の初日ということもあり、ほぼ満員。次から次へとお客さんが入ってくる。幸い、市川さんも小山さんもいて、ちょっと話せた。『いろは』は来年に別冊を発行するとのこと。吉屋信子『私の見た人』(朝日文庫)と山田順子『女弟子 わが肉体と心情の遍歴』(あまとりあ社)を買う。市川さんの『おんな作家読本』の影響が丸判りですが。アイスコーヒーを飲み、お店の人に挨拶して出る。この店がなくなったら、この辺りを歩くこともめったになくなるだろうと思う。


なお、閉店後の27日(土)と28日(日)14〜19時、海月書林のありがとうセールを行なうそうです。「古本や雑貨を10〜30%割引(場合によってはもっと)で販売する予定」とのこと。よかったら、ぜひ。http://www.kurageshorin.com/


西日暮里に戻ったら、4時。細かい用事をこなしていると、たちまち時間が過ぎる。