すべては映画につながる

朝7時半起き、すぐ西日暮里へ。やらねばならないことが多く、気ばかりあせる。今日のトークのメモを取る。ちょっと油断して、出かけるのが遅くなる。11時に新橋の某社。G社の企画の顔合わせ。終わって、駅前の〈文教堂書店〉で『本の雑誌』『hon-nin』『コミックビーム』の最新号を買う。昼飯時なので駅前はスゴイ人。〈三州屋〉の看板を見つけ、おお新橋にもあったのか、と入ってみると、客は数人。焼き魚に時間がかかるというので、焼肉丼というのを食べる。うーん、いまいち。


仕事場に戻り、次に出かけるまでの時間で原稿を一本書くつもりだったが、切り替えがうまく行かず。ちょっとヨコになったり、「書評のメルマガ」を1号編集して発行したりしていると、もう4時だ。千代田線で下北沢へ。〈気流舎〉で今日のゲスト、高崎俊夫さんと待ち合わせ、すぐ近くのカフェへ。打ち合わせがてらの雑談。トークのときに使えそうなハナシがいくつも出る。7時前に店に戻ると、お客さんが来ている。ただ、店がわかりにくいせいもあって、予約した人が集まるのは7時回ってしまう。狭いのでトークの最中に出入りされると気が散る。なので、どうしてもスタートが遅れ勝ちだ。


12人ほど来たところで、今日のトーク「映画本に憑かれて」を開始。高崎さんがこれまで編集した本を積み上げ、企画したきっかけや著者との付き合いなどを聞いていく。高崎さん、話していくうちにどんどん面白いハナシを思い出してくれる。右文書院と並ぶ、「出版界二大ふしぎ版元」の清流出版についてイロイロ聞けた。『イメージフォーラム』の前には『スターログ』、そのあとには美術雑誌などと、いろんな仕事をされていているが、最終的にすべてが映画につながっている。映画本を企画し、特集上映のプランを立て、著者や俳優と会い、映画評や映画本の書評を書く。まさに映画に憑かれている、幸福な編集者だと思う。その高崎さんが編集者としての姿勢として、「映画マニアに向けてつくるのではなく、年に50冊ぐらいは(買って)読む読者に向けてつくっている」と云われたのには共感。


お客さんは高崎さんの知り合いが多く、むしろぼくがいちばん高崎さんについて詳しくないのだが、彼らも初耳の話がいくつも出たのではないか。終わって、みんなで打ち上げに。店を探すのが面倒なので、さっき入ったカフェに12人で。先月ほうろうのトークに出てくれた栗原裕一郎さんや、山崎邦紀さん、高崎さんの編集で『三國一朗の世界』を出した濱田研吾さんも。仕事で遅れていた塩山芳明さんも律儀に飲み会から参加。名画座のヘンな客、渡辺文樹の逮捕などの話で盛り上がる。どんな疑問でも誰かが答えてくれるので楽しい。11時すぎに散会、まだ話したりなさそうな高崎さんたちと別れて、山崎さんと途中までいっしょに帰る。ウチに帰り、メールチェックしたらもう限界。


ネットで、テレビ東京の《やりすぎコージー》が、ゴールデンに進出とのニュースが(http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&id=605360)。やめとけばイイのに。順調に行っているモノを変えてダメにするというおろかな行為を、テレビは何度繰り返していることだろう。