タイガーとうなぎin浦和

昨日今日と、谷根千本の原稿をまとめる。本文、追加、追記など複数のテキストを組み合わせて原稿をつくり、それを誌面と突き合せねばならない。あっちを見たりこっちを見たりで頭が痛くなる。すべて自分から提案したことなので、自業自得だが。


3時にきりを付けて、出かける。出掛けにポストに晶文社からの荷物があるのを見る。きっと岡崎武志さんの新刊だな。しめしめ。京浜東北線北浦和へ。駅近くの立ち食いか普通のか微妙なそば屋で、肉つけ汁うどんというのを食べる。けっこう美味しかった。埼玉県立近代美術館で、「立石大河亞タイガー立石)のワンダーランド」を見る。常設の中の一コーナーなので、さほど大きな展示ではないが、以前に大崎のO美術館でやった展覧会では見なかったものもいくつか。イタリア在住時に建築家エットレ・ソットサスのために描いたデザイン原画が素晴らしい。それが表紙になった雑誌がほしい。絵巻物「水の巻」は、会期中に何度か入れ替えるので、もう一度見に来たい。ちなみに、13日からは「アーツ・アンド・クラフツ ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」という企画展がスタートする。駅まで戻り、反対側の古本屋を覗くが、在庫でほとんど本棚が見えない上に、狭い空間で常連のおやじ2人と店主で世間話(「外を歩く女子中学生にカワイイのがいる」「まだ大丈夫なんですか」などというケシカラン会話)をしているので、すぐに出る。


浦和駅に出て、駅前で唯一残った〈武蔵野書房〉へ。「小説検定」に使える資料を数冊見つけた。駅に戻り、津野海太郎さん、四釜裕子さんと会う。街道沿いの古本屋に連れて行ってもらうが休み。東口に出ると、再開発ですっかり印象が変わっている。〈パルコ〉の中に松浦弥太郎が選書しているブックカフェができたというので、そこに行こうとしたら、旬公から到着の電話が入り、引き返す。西口から歩いて5分ほどのうなぎ屋へ。茶室のように狭い個室に入り、イロイロ話しながら、うざく、キモ、白焼き、そしてうな重を食べる。ああウマイ。津野さんが『本の雑誌』で連載していた「サブカルチャー創世記」は予告では9月刊だが、10月1日にできるらしい。書名も別の(意外な)ものになるという。楽しみ。


食べ終わったらみんな目がとろんとしている。駅で別れて、千駄木へ。メール見たりして、早めに眠ってしまう。